とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J2リーグ第41節 名古屋グランパス対ジェフ千葉

 どうしてこんなチームが9位に低迷しているんだろう。ジェフがすばらしいサッカーを展開してグランパスを圧倒。グランパスはこれで自動昇格の2位が消滅。プレーオフに賭けることになった。グランパスは4試合ぶりにシャビエルが復帰。玉田と共にFWに入る。他はいつものメンバー。そしてジェフのボランチには佐藤勇人がいる。グランパス佐藤寿人と双子対決だ。またグランパスから期限付き移籍の矢田に代わって、ボランチ熊谷アンドリュー。FWはラリベイと船山で組む。

 序盤からジェフのプレスが速い。3分、左SH為田がミドルシュート。前から積極的に攻めていく。グランパスは12分、FWシャビエルがFKを蹴るが、GK佐藤優也がキャッチ。そしてフィードに右SH町田が走り込み、ループシュートを放つ。グランパスもようやく14分、シャビエルのFKから右SH青木がヘディングシュート。しかしジェフの守備が堅く、しっかりとシュートできない。

 23分には左SH為田のクロスをCBワシントンがブロックするが、こぼれ球をFW船山がシュート。グランパスも24分、左SH佐藤寿人のパスをFWシャビエルが落とし、CH田口がミドルシュート。しかし左に外す。これが前半最大のチャンスだった。あとはジェフの勢いに押される。28分、CBキムボムヨンの長いFKをFWラリベイが落として、FW船山がシュート。GK武田がナイスセーブ。グランパスも30分、中盤左サイドの底まで下がった青木からの縦パスにFWシャビエルが抜け出すが、CBキムボムヨン、そして最後は右SB溝渕がクリア。シャビエルがPKを訴えるが、ジェフ守備陣がよく守った。

 31分には左SH為田がミドルシュート。38分、FW玉田からCH佐藤勇人がボールを奪い、右SH町田が左に展開して、左SH為田のクロスにFW船山がミドルシュート。これもGK武田がナイスセーブ。グランパスもゴールは死守する。前半はスコアレスで折り返した。

 後半頭にグランパスはFW玉田に代えてシモビッチを投入し、高さで攻撃に変化を加えようとする。だがジェフの勢いが止まらない。速いプレスでボールを奪い、グランパス陣地に押し込んでパスを回す。そして9分、CH熊谷のスルーパスにFW船山が走り込んで、クロスにFWラリベイがシュート。ついにジェフが先制点を挙げた。直後の11分、グランパスもCH田口のクロスからFWシモビッチがヘディングシュートを放つが、バーを直撃。ゴールならず。逆にジェフは13分、右SH町田がドリブルで仕掛けて、クロスにFWラリベイがシュート。サイドネットを揺する。

 そして18分、左SB和泉から右SH町田がボールを奪い、ドリブルからシュート。これは戻ってきた和泉が止めたが、こぼれ球を拾い、クロスに左SH為田がシュート。これが決まり、ジェフが追加点を挙げた。たまらずグランパスは19分、左SH佐藤寿人に代えてFW杉森を投入。シャビエルを左SHに移す。しかし直後の20分、中盤でルーズになったボールをCH熊谷が収めると、縦パスに左SH為田が走り込み、横パスをFWラリベイがシュート。決定的な3点目を挙げた。

 その後もジェフの勢いは衰えない。22分、右SH町田の縦パスからFWラリベイがシュート。27分、CH熊谷のクロスをCBワシントンがクリアするが、また熊谷が拾ってミドルシュート。GK武田がナイスセーブ。グランパスも31分、CH田口のスルーパスにFWシモビッチがシュート。しかしGK佐藤優也がセーブ。DFも集中して守る。

 ジェフはDFラインも高く、グランパスの攻撃も再三オフサイドに引っ掛かる。33分にはFWラリベイに代わって長身の指宿を投入。37分、右SB溝渕の縦パスにFW指宿が走り込んでシュートを放つ。グランパスもせめて一矢報いようと攻めていくが、どうしてもジェフのゴールが堅い。43分、右SH青木のドリブルからこのゲーム初めて、PAに近い位置でFKを得るが、田口のシュートはわずかにポスト左に外れた。アディショナルタイム47分には、左SB和泉のクロスをFWシモビッチが落として、右SB宮原がミドルシュート。しかしこれもジェフDFにはね返される。結局このままタイムアップ。0-3。ジェフに完敗。J1自動昇格が消滅した。

 これはすっぱりと諦めるしかない。ジェフがすばらしかった。アビスパは山雅に引き分け、グランパスは4位に落ちた。とは言ってもグランパスプレーオフ進出は既に決まっている。最終節、5位ヴォルティスと6位ヴェルディが直接対決。その結果によっては7位山雅、8位ジェフまでプレーオフ進出のチャンスがある。準決勝の相手はわからないが、アビスパと当たるとすれば決勝での対戦となる。今日の結果を引き摺ることなく、今から気持ちを高めて、プレーオフ2戦を絶対勝ち抜こう。

 そしてV・ファーレンにはおめでとうと言いたい。高木監督、そしてジャパネットたかたの高田社長の果たした役割も大きかった。来季はJ1で一緒に戦おう。待っていてくれ。