とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第19節 マインツ対シュトゥットガルト

 今季ブンデスリーガで安定的に出場している選手と言えば、長谷部と武藤。だが武藤のマインツは今季なかなか勝てない。順位も降格圏に近い15位。前節も武藤がゴールしたにも関わらず、逆転負け。そして今節は13位シュトゥットガルトを迎える今年初めてのホーム。サポーターも大声援を送った。武藤はクアイソンと並ぶ2トップ。新加入のデヨングがアンカーに入る3-5-2の布陣。トップ下はラッツァとゼルダルが入る。対するシュトゥットガルトは4-2-3-1。こちらも冬の移籍で加入したマリオ・ゴメスをワントップに、トップ下にエズジャンが入る。

 2分、右WBブロジンスキのCKに右CBグバミンがヘディングシュート。序盤からマインツが攻めていく。4分には左CBディアロのクロスをFWクアイソンが落として、FW武藤が抜け出し、GKと一対一。だがGKツィーラーのナイスセーブで弾き返された。5分にもCBハックがミドルシュート。GKツィーラーがナイスセーブ。だが、10分を過ぎるとシュトゥットガルトもようやく攻め返していく。11分、CHゲントナーのクロスにOHエズジャンがヘディングシュート。GKツェントナーがファインセーブ。マインツもよく守る。

 16分、左WBホルトマンのフィードにFWクアイソンが抜け出して、GKと一対一。だがシュートはGKツィーラーがナイスセーブ。決定機を決めきれないマインツ。すると直後の19分、左SBアオゴのFKに混戦の中からCBバドゥシュトゥバーがシュート。これがDFに当たってゴール。シュトゥットガルトが先制点を挙げた。しかしすぐにマインツも反撃する。21分、右WBブロジンスキのクロスにFW武藤がヘディングシュート。これはGKツィーラーがセーブした。

 その後は互角の展開。マインツが攻めて、シュトゥットガルトが守る。そして42分、右WBブロジンスキのクロスに右IHゼルダルがヘディングシュート。これが決まり、マインツが同点に追い付いた。と思ったら、主審がピッチ横に走り寄って、VARを確認。そしてノーゴールを宣告した。ゼルダルのシュートに至るその始まりのスローインの場面で、ゼルダルがハンドを犯していた。CHゲントナーのアピールを受け入れて、ゴールが取り消された。30秒近くは前のプレー、しかも主審は流していたのに、やや納得のいかない判定だった。

 しかしアディショナルタイムに入って2分、左CBディアロの縦パスを受けたFW武藤がDFを背負って、反転からミドルシュート。これが決まり、今度こそ、マインツが同点に追い付いた。無回転のスーパーゴール。GKの手前で急速に沈み込み、弾き返すこともできなかった。前半は1-1で折り返した。

 シュトゥットガルトは後半頭から左CBカミンスキを投入。3バックにして、左WBアオゴ、右WBパバール。ドニスをFWに上げて3-5-2の布陣にする。後半も攻めるマインツ。4分、右WBブロジンスキのCKのクリアを左WBホルトマンがミドルシュート。その直後の6分、FWマリオ・ゴメスが足を痛めてギンチェクに交代する。

 そして9分、DFラインでCBハックがボールを奪うと、左IHラッツァがドリブルでボールを運び、左に展開。左WBホルトマンのクロスにFW武藤が走り込んでシュート。一旦はGKツィーラーにセーブされるが、はね返りをもう一度シュート。武藤がこの日2点目のゴールでマインツが逆転した。武藤は13分にもワンバウンドでいい感じのミドルシュートを放つ。18分にはFW武藤のポストプレーから左IHラッツァがスルーパス。右IHゼルダルがシュート。そして19分、左IHラッツァの縦パスに走り込んだ左WBホルトマンが、中に走り込んだFW武藤とFWクアイソンを囮にミドルシュート。これが決まり、マインツが3-1と突き放す。

 21分にはFWクアイソンがドリブルからシュート。GKツィーラーがナイスセーブで弾き出す。その直後、左WBホルトマンに代えて右WBドナーティを投入。ブロジンスキを左WBに回す。シュトゥットガルトもFWドニスに代えて左IHブルニッチを投入。ゲントナーを右IH、エズジャンをFWに上げる。

 26分、右CBバウムガルテルがミドルシュートマインツも直後、CHデヨングの縦パスを受けたFWクアイソンが反転からミドルシュート。しかしポスト左に外れる。その後は一進一退。シュトゥットガルトが攻めるが、マインツは29分、右IHゼルダルに代えて右CBベルを投入。グバミンを右IHに上げる。さらに38分にはFW武藤を下げて、ベルグレーンを投入。このままタイムアップかと思ったが、44分、シュトゥットガルトは右IHゲントナーの横パスから左IHブルニッチが縦へ。FWギンチェクが反転してシュート。これはGKツェントナーがファインセーブ。そしてアディショナルタイム46分、右IHゲントナーのクロスをFWギンチェクがヘディングシュート。これが決まり、シュトゥットガルトが1点を返す。が、直後にタイムアップ。3-2。マインツが7試合ぶり、11月18日以来2ヶ月ぶりの勝利を挙げた。

 それにしても武藤はキレキレだ。この日の1点目は実に見事な反転からのスーパーミドル。そして2点目もGKからのはね返りを落ち着いて足に当ててゴールに押し込んだ。すばらしい反応。これで今季6点目。デヨングが加入して、守備も安定した。これからもさらに多くのゴールが期待できそうだ。