とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第33節 マンチェスター・シティ対マンチェスター・ユナイテッド

 勝てば残り6試合を残して優勝が決まるマンC。立ちはだかる2位マンUマンチェスター・ダービーは両者にとって重要なゲームとなった。マンUはリーグ4連勝中。一方のマンCもリーグは4連勝中だが、3日前のCLでリバプールに0-3で敗戦。このゲームの後、中2日でリバプールとのセカンドレグが待っている。4点以上の勝利が求められるゲームを前に、マンCはデブルイネを温存。ベルナルド・シウバをトップに、右FWスターリング、左FWサネ。中盤はフェルナンジーニョをアンカーに右IHギュンドアン、左IHダビド・シルバという先発。マンUも同じ4-3-3の布陣。ルカクをワントップに右FWリンガード、左FWサンチェス。中盤はマティッチをアンカーに、右IHエレラ、左IHポグバが控える。

 序盤、ホームで優勝を決めたいマンCがパスをつないで攻めていく。マンUも前からプレスをかけて守る。なかなかマンUの守備を崩せないと思ったら、スターリングとベルナルド・シウバのポジションを変更。ベルナルド・シウバが右サイドに回る。すると20分、CFスターリングが右IHポグバにプレスをかけてボールを奪うと、ドリブルから右FWベルナルド・シウバがミドルシュート。22分には右FWベルナルド・シウバがドリブルで進み、CFスターリングとのワンツーでベルナルド・シウバが走り込むが、GKデヘアとDFにクリアされる。

 そして25分、左FWサネのCKにCBコンパニーがCBスモーリングを振り切ってヘディングシュートを叩き込んだ。マンCが先制点を挙げた。するとこれで勢いを得たマンCは30分、GKデヘアのフィードを左FWサネがカットして、そのままドリブル。DFのチェックにこぼれたボールを右IHギュンドアンが拾って、CFスターリングとのワンツーからDFを背負って反転シュート。これが決まり、マンCが追加点を挙げた。

 33分にもCHフェルナンイーニョの縦パスを左IHダビド・シルバがワンタッチでスルーパス。CFスターリングが抜け出すが、DFに詰められてシュートは外す。36分、再びCHフェルナンジーニョからの長い縦パスに抜け出した左IHダビド・シルバがパス。CFスターリングがフリーになるが、シュートはふかしてしまう。さらに41分、左FWサネのドリブルからクロスにCFスターリングがミドルシュート。しかしシュートは弱く、GKデヘアがセーブ。スターリングが再三のシュートチャンスを決められない。43分にはCHフェルナンジーニョの縦パスに右IHギュンドアンが飛び出してヘディングシュートを放つが、GKデヘアがキャッチ。結局前半のゴールは2点。一方のマンUはシュート数ゼロ。マンCが圧倒的に攻めて、前半を折り返した。

 後半に入るとマンUが積極的に攻め込んでくる。4分、左IHポグバがミドルシュート。これはGKエデルソンがキャッチ。6分にはマンCも左IHダビド・シルバのスルーパスをCFスターリングが落とし、右IHギュンドアンがシュート。ポストにはね返された。すると8分、左FWサンチェスのがんばりからクロスを右IHエレラが胸で落とし、左IHポグバがシュート。これが決まり、マンUが1点を返す。するとさらに10分、左IHポグバの横パスを受けた左FWサンチェスが切り返してDFをかわしている間にポグバが走り込み、クロスにポグバがヘディングシュート。あっという間にマンUが同点に追い付いた。

 マンCも13分、CHフェルナンジーニョの縦パスから左IHダビド・シルバがシュート。GKデヘアがセーブ。マンUは15分、CHフェルナンジーニョからボールを奪った左FWサンチェスがドリブル。最後は右FWリンガードがミドルシュートマンUのプレスの方がマンCを上回る。そして24分、中盤左サイドからのFKをサンチェスが蹴ると、CBスモーリングが走り込み、ボレーシュートをネットに蹴り込んだ。何と、マンUが逆転ゴールを挙げた。

 逆転されたマンCは27分、右FWベルナルド・シウバと左IHダビド・シルバに代えて、CFジェズスと左IHデブルイネを投入する。スターリングは再び右FWへ。さらに31分、右IHギュンドアンに代えてFWアグエロを投入。4-4-2にして攻める。32分、カウンターでCHデブルイネがドリブルで運び、スルーパス。FWアグエロが走り込むが、左SBヤングがブロック。アグエロが倒れるが、PKは取らない。マンUのカウンターを逆にCHフェルナンジーニョが止めて、ファール。両チームの選手がエキサイトする。

 その後もマンCが必死に攻める。38分、42分とFWジェズスがシュートを放つがDFがブロック。44分には左SHサネのクロスにFWアグエロがヘディングシュート。しかしGKデヘアがファインセーブ。左手一つで弾き出す。45分、CHデブルイネのCKからCBオタメンディボレーシュート。右SHスターリングが触ってコースを変えるが、ポストに当たってはね返された。この日のスターリングは徹底してゴールに嫌われていた。その後は焦ったマンCの選手が続けざまにイエローカードをもらって、5分のアディショナルタイムも過ぎ去り、タイムアップ。3-2。アウェイのマンUが逆転勝利を挙げて、マンCの優勝を阻止した。すごいゲームだった。

 それにしても、マンCはこれで2試合続けての3失点。そして今朝行われたCLセカンドレグでも再びリバプールに1-2で敗戦した。これで公式戦は3連敗、8失点。これまでのマンCの戦績からは考えられない結果だ。リバプールはリーグ戦でもマンCに勝利している。リーグ終盤になってようやくマンCの攻略法が見えてきたのか。それともマンCに疲れ? そうは言っても勝ち点差は13。リーグ戦はこのまま優勝するだろうが、マンCにとっては来季に向けて課題が見えてきたと言っていいのだろうか。他のチームにとっては攻略方法? いずれにせよ、面白いゲームだった。