第11節を終えて未だ無敗。勝ち点31を積み上げたリバプールに対して、2位マンCは勝ち点差6。これ以上離されるわけにはいかない。マンCがリバプール・ホームのアンフィールドに乗り込んだ。迎え撃つリバプールはいつもの布陣、いつものメンバー。中盤はファビーニョをアンカーに、右IHヘンダーソン、左IHワイナルドゥムを並べた。対するマンCは4-2-3-1。アグエロをトップにトップ下にデブルイネ。ベルナルド・シウバとスターリングが左右のSHに開き、ボランチはギュンドアンとロドリが並ぶ形。DFはラポルトがケガでCBにはストーンズとフェルナンジーニョが入り、SBは右にカイル・ウォーカー、左SBには今季新加入のアンヘリーノが入る。GKはブラーボ。
序盤、マンCが積極的に攻めていく。5分にはOHデブルイネのCKからCBストーンズがヘディングシュート。6分には右SHベルナルド・シウバのドリブルからクロスが右SBアレクサンダー・アーノルドの手に当たる。しかし主審は意図的でないとファールを取らない。するとこぼれ球を奪ったリバプールがカウンター。左FWマネがドリブルで持ち上がり、クロスをCHギュンドアンがクリアしたところをCHファビーニョがカット。ミドルシュートを叩き込んだ。リバプールが先制点を挙げた。
すぐに反撃するマンC。9分、OHデブルイネのFKに左SHスターリングがニアでヘディングシュート。12分にはOHデブルイネからのFKにCFアグエロとCBストーンズが飛び込むが、今一歩届かない。すると13分、右SBアレクサンダー・アーノルドからのサイドチェンジを受けた左SBロバートソンが絶妙なクロス。右FWサラーが飛び込み、ヘディングシュートを決める。リバプールが追加点。前半の早いうちにあっという間に2点差を付けてしまった。
その後もマンCが攻めるが、リバプールはCBファンダイクが壁となる。25分、CFアグエロのミドルシュートはGKアリソンがナイスセーブ。29分、左SBアンヘリーノのパスからOHデブルイネがスルーパス。アンヘリーノが走り込んでシュートを放つが、DFがブロック。ポストに当たる。リバプールも33分、左SBロバートソンのCKにCBロブレンがニアでヘディングシュート。35分にはGKアリソンからのフィードに右SBアレクサンダー・アーノルドが走り、CFフィルミーノにつないで、右FWサラーが走る。クロスのこぼれをフィルミーノがミドルシュート。GKからあっという間にゴール前まで攻め込んでいく。同じく38分にも、GKアリソンからのカウンター。右SBアレクサンダー・アーノルドがドリブルで上がって、最後はCFフィルミーノがシュート。GKブラーボが抑えたが、GKのフィードが即ゴール前のチャンスにつながる。
マンCも42分、OHデブルイネのドリブルからスルーパスにCFアグエロが走り込み、ミドルシュートを放つが、ポストの右。45+2分には左SHスターリングの仕掛けからCHギュンドアンが縦パス。CFアグエロがミドルシュートを放つが、GKアリソンがセーブ。前半を終えて2-0とリバプールがリードして折り返した。
後半も序盤はマンCが攻めていく。3分にはショートCKからOHデブルイネのクロスのクリアをCHギュンドアンがミドルシュート。しかし後半も6分、右IHヘンダーソンが右サイドを突破すると、クロスに左FWマネが飛び込む。ヘディングシュートを決めて、リバプールが何と3点目。マンCは8分、左SHスターリングが中へのドリブルからミドルシュートを放つが、CBロブレンがブロック。12分には右SHベルナルド・シウバのスルーパスに右SBウォーカーが走り込み、クロスを入れるが、CBファンダイクが完全に蓋をする。
何とか崩そうと攻めるマンCに対して、リバプールの守りのブロックは堅い。さらにはフィルミーノやマネなどのFW陣も戻って、よく守備をする。16分には右IHヘンダーソンに代えてミルナーを投入。23分、OHデブルイネのクロスがゴール前に入るが、CFアグエロがまた一歩届かない。26分、マンCはCFアグエロをジェズスに交代した。
すると33分、左SBアンヘリーノのクロスのこぼれを左SHスターリングが受けて、もう一度左に流して、左SBアンヘリーノのクロスに右SHベルナルド・シウバが反転しながらのダイレクト・シュート。これが決まり、ようやくマンCが1点を返した。するとリバプールもすぐに手を打つ。CFフィルミーノを下げて右SHオクスレード・チェンバレンを投入。サラーとマネをFWに上げて、ミルナーを左SHに回す4-4-2の布陣にする。
攻めるマンCは35分、OHデブルイネとのワンツーで抜け出した左SHスターリングがクロス。CFジェズスがフリックしたが、シュートはコースを外れた。38分、左SHスターリングのドリブルからパスを右SBアレクサンダー・アーノルドがPA内でハンド。グアルディオラ監督が2回目だぞとアピールするが、主審は意図的ではないとこれもファールを認めない。41分には左SBアンヘリーノのクロスに右SBカイル・ウォーカーがヘディングシュート。しかしわずかにタイミングが合わない。シュートは枠を外した。42分にはFWサラーに代えて右SBジョー・ゴメスを投入。アレクサンダー・アーノルドを上げて右SHにし、オクスレード・チェンバレンは左SH。そしてボランチに3枚を並べる4-5-1の布陣にしてそのままリバプールが逃げ切った。3-1。リバプールの快勝だ。
毎回思うが、リバプールは強い。GKアリソンからの高速カウンターは驚異的。これも両SBが速く正確だからこそ。そしてフィルミーノを中心とする3トップは別格。こんなに速く巧いFWを3人揃えているチームは他にない。さらにファビーニョが急成長し、ボランチも安定している。そしてファンダイクは世界一のCBだ。速く巧く強い。まさに非の打ち所がない。さすがに後半30分過ぎには疲れて運動量が落ち、マンCに1点を返されたが、3点差があれば何ということはない。悠々と逃げ切った。これでマンCとの勝ち点差は9に広がった。2位レスターとの勝ち点差も既に8。この勢いはどこまで続くのか。今季、プレミアリーグでリバプールを破るチームは現れるのか。とてつもない記録を残しそうな予感。リバプールの勢いが止まらない。