とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

AFC女子アジア杯 韓国対日本

 ベトナムに勝利し、W杯出場に一歩近づいた、と先のブログに書いたが、韓国がオーストラリアと引き分けたため、韓国に勝利しないと、グループリーグ3位となる可能性が高い。絶対勝利が欲しい日本はベトナム戦から5人選手を入れ替えた。FWは岩淵と田中南美、SHは左が長谷川、右が川澄。SBは左が鮫島、右が清水。そしてボランチ阪口夢穂と組むのは隅田。たぶん高倉監督の考えるベストメンバーではないだろうか。対する韓国の布陣は4-1-4-1。チョソヒョンをアンカーにIHにイミナとチソヨン。なでしこリーグで活躍した選手が並ぶ。ワントップはチョンソルビン。

 序盤から韓国が前から積極的にプレスをかけてくる。8分にはカウンターでCFチョンソルビンが運び、右に展開して、右SHイグンミンのクロスに左IHイナミが走り込む。手前でGK山下がセーブ。12分にも右SHイグンミンのクロスから右IHチソヨンが切り返してシュートを狙う。DFが対応したが、韓国のプレッシャーがきつい。日本はDFラインからなかなか前にボールが運べない。縦パスがことごとく韓国DFの網に引っかかってしまう。

 24分、左SHハンチェリンのFKのクリアをCFチョンソルビンがシュート。DFブロックのこぼれ球を左IHイミナがシュートを放つが、これは大きく枠を外した。26分にもCFチョンソルビンの落としから、右IHチソヨンのクロスに左IHイナミがミドルシュート。決定力のなさに救われる。CB熊谷が孤軍奮闘。それでも35分過ぎからようやく日本が攻め込むことができるようになると、42分、川澄のCKにCB市瀬が折り返し。ゴール前に飛ぶが、DFが難なく処理。これが日本の初シュート。シュートだろうか? 前半はスコアレスで折り返した。

 日本は前でなかなか収められない展開に、後半頭からFW田中に代えて菅澤を投入する。しかし後半も序盤は韓国のプレスが早い。10分、右SHイグンミンのヒールパスを受けた左IHイミナがDFの股を抜く縦パス。CFチョンソルビンが走り込んでクロスを入れるが、左IHイミナの手前でCH隅田がかろうじてブロック。11分にも左SHハンチェリンがミドルシュートを放つが、これはGK山下がキャッチした。

 すると15分過ぎ位からようやく日本が落ち着いてボールを持てるようになる。17分、右SH川澄のCKにFW菅澤が飛び込むヘディングシュート。勢いはあったが、惜しくもポストの左。すると21分にはCH阪口の縦パスをFW岩淵がつないで、FW菅澤の落としに右SH川澄がシュート。さらに25分、左サイドの高い位置で左SB鮫島や岩淵がプレスをかけて奪うと、右SH川澄が左サイドまで走ってきて、クロスにFW菅澤がヘディングシュート。GKユンヨングルがキャッチする。

 韓国は22分、CFチョンソルビンを下げて右SHチョンナウルを投入。イグンミンをワントップに上げる。すると26分、DFからのフィードにCFイグンミンが抜けるかと思ったが、何とかDF、そしてGK山下で抑えた。28分、FW岩淵の縦パスから左SH長谷川がシュート。ようやく長谷川が自由にボールを持てるようになってきた。躍動する日本の攻撃が続く。韓国は32分、右SBキムヘリを下げてCHイヨンジュを投入。チョソリョンを右SBに下げる。

 37分、FW岩淵の中へのドリブルからCH隅田が縦パス。FW菅澤が受けようとするが、合わず。38分、左SH長谷川のパスをCH阪口が落とし、FW岩淵がミドルシュート。しかしDFに当たって枠の外。41分には右SH川澄を下げてFW横山を投入。岩淵を右SHに回す。アディショナルタイム46分、CH隅田のフィードをFW菅澤が胸で落とし、シュート。しかしGKユンヨングルの正面。47分、FW岩淵の仕掛けからシュートを放つが、GKユンヨングルがナイスセーブで弾き出した。後半15分過ぎからは日本ペースで攻め続けたが、結局ゴールならず。グループリーグ第2戦はスコアレスドローで終わった。

 このゲームの後で行われたオーストラリア対ベトナムのゲームは、オーストラリアが8-0で勝利。強さを見せつけた。日本はグループリーグ最終戦でオーストラリアに勝利、または1点以上を取っての引き分けでグループリーグ突破。韓国対ベトナムの結果いかんに関わらず、日本のがんばり次第で結果はついてくる。なでしこジャパン、正念場だ。がんばれ!