とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

MS&AD杯 日本対ガーナ

 いよいよ来週からヨルダンでアジア杯が始まるなでしこジャパン。日本での最後の壮行試合が開かれた。相手のガーナは46位と格下ながら、アフリカ選手権に向けて、チーム作りを進めている。日本は田中と岩渕の2トップに、左SHに増矢。右SHには中島と攻撃陣はレオネッサの選手を揃えた。右SBには有吉が先発し、市瀬とCBを組むのは高木。熊谷、横山、宇津木はヨルダンで合流する。ガーナの布陣は4-1-4-1。エジールをアンカーに、CFアイヤムと左IHボアキム、左SHクシが高い位置からプレスをかけてくる。

 開始1分、FW田中南美のスルーパスに左SH増矢が走り込み、落としをFW岩渕がシュート。GKマンティーがセーブするが、日本も積極的に高いガーナDFの裏を狙ってくる。ガーナも10分、右SHアサンテワーのクロスのクリアを左SHクシがヘディングシュート。ガーナは個人能力はかなり高そうだ。技術もかなり高い。

 それでも14分、日本はFW岩渕の縦パスから左SH増矢のスルーパスにFW田中が走り込みシュート。先制点を挙げる。左SH増矢が久しぶりにスムーズな動きを見せていた。22分、FW岩渕の横パスから右SH中島がミドルシュート。日本がゲームを支配するが、24分、思わぬ形で失点する。右SBコールマンのクロスを右SH中島が無理な体勢でヘディングすると、こぼれたボールを右SHアサンテワーがヘディングシュート。バーに当たって戻ったところをアサンテワーがもう一度押し込んだ。ガーナが同点に追い付いた。

 しかし28分、右SH中島のCKがこぼれたところを左SH増矢がミドルシュート。しかしこれはGKマンティーがナイスセーブ。そして29分、もう一度、右SH中島のCKのこぼれをFW田中南美はミドルシュート。GKマンティーが弾いたところにFW岩渕が詰めてシュート。再び勝ち越し点を挙げた。もっともガーナ選手がアピールしていたように、少しオフサイドだったようにも見える。だからこれはラッキーなゴール。でもすぐに取り返したのが大きかった。32分には左SB鮫島のクロスにCH阪口がヘディングシュート。42分、FW岩渕が自らミドルシュート。これはGKマンティーがナイスセーブ。そして43分、左SB鮫島のフィードに右SH中島が走り込んで、クロスを左SH増矢がシュート。日本が突き放す3点目を挙げた。前半は3-1。リードして折り返した。

 後半1分、CH阪口の縦パスに左SB鮫島が上がっていく。2分にもCH阪口の縦パスにFW田中南美が抜け出していく。CH阪口の視野の広いパスがポンポンと出る。そして3分、CB市瀬の縦パスからCH隅田が右に流すと、右SH中島がミドルシュート。これがコースよく左サイドぎりぎりゴールを挙げた。日本4点目。その後は日本が気持ちよくプレーし出す。6分、CB市瀬の長い縦パスに飛び出したFW田中がDFと競り合いつつ収め、右に流して、右SH中島のクロスに左SH増矢がシュート。GKマンティーがセーブ。7分にもCB市瀬のフィードに右SB有吉が飛び出し、クロスに右SH中島がダイビングヘッド。気持ちよくネットに突き刺さったと思ったら、有吉のクロスがラインを越えていた。

 ガーナも11分、左SHボアキエのミドルシュートがバーを叩くが、GK池田もしっかり対応しており、不安はなし。日本は15分、FW菅澤、右SH川澄、右SB清水を投入する。すると16分、右SB清水の縦パスから左SH増矢がスルーパス。FW菅澤が抜け出して落とし、右SH川澄がつないで左SH増矢がドリブル突破。落としを菅澤がミドルシュートで狙うが、バーの上。19分には右SH川澄のクロスにFW岩渕がヘディングシュート。20分にもFW菅澤のクロスにFW岩渕がヘディングシュートするが、逆だったらよかったのに。23分にはGK山下、CH猶本を投入する。すると26分、CH猶本が強烈なミドルシュートでDFを倒した。

 そして29分、ショートCKからSH川澄のクロスに、ファーサイドでCH阪口が折り返し、CB高木が押し込む。日本が5点目。30分、CH猶本のフィードに右SB清水が走り込み、落としをFW菅澤がシュートするが、これも枠を外す。しかし34分、CB市瀬から右に展開。右SB清水のクロスにFW菅澤がシュート。今度はゴール。30分の方がフリーだったのに、DFと競り合った難しいシュートの方が決まるFWのよくある不思議。38分にもFW菅澤の縦パスをFW岩渕が右に展開。右SH川澄のクロスにゴール前まで駆け上がった左SB鮫島が押し込んで7点目。7-1。なでしこが大勝して、アジア杯に向けて気持ちよく出発を祝った。

 前半こそ、ガーナの個人能力に戸惑ったが、前半29分の2点目以降はリラックスして大量点をゲット。後半は気持ちよくサッカーができた。久しぶりに高倉監督の顔にも笑みが浮かんでいた。しかしアジア杯は厳しいグループに入った。まずは初戦のベトナムを気持ちよく撃破して勢いに乗り、韓国、オーストラリア戦に臨みたい。大事なゲームを前に気持ちよくサッカーができたのは、よかったのではないか。来週からのアジア杯にも期待したい。