とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

雪の山形 地の利を崩せず

 Jリーグデビューの前節ジュビロ戦を6-2と好スタートを切った山形のホームに乗り込んでの第2節。勝ったとは言え、火曜日にACLを戦った中三日のきついスケジュールのグランパスが、ホーム初戦ということで勢いに乗る山形に対してどう戦うか。山形の勢いは本物か。何より山形はどんなチームなのか。興味の尽きない1戦だったが、結果はスコアレスドロー。内容的にはそこそこいいものだったが、ホームで絶対落とせないという山形の気力と、後半降り出した雪とピッチコンディションの前に、ついに崩しきれずに終わったゲームだった。
 前半はこのところよく見られる抑えた立ち上がりで、石川のミドルや古橋のFKを楢崎の好セーブで防ぐ。山形は右サイドのキム・ヒョンスクが積極的に突っかけ、長谷川、古橋とのコンビネーションもよく攻め込む。特に前半はボランチの秋葉の積極的な攻め上がりとシュートが目立った。
 しかし20分過ぎ位から次第にグランパスのパスがつながり始め、32分にはマギヌンがこの試合初めてのシュート。その後も互角の戦いで前半を終える。
 後半は、開始早々から田中の積極的な攻め上がり。マギヌン、中村とからんで田中のシュート、さらに田中から前に飛び出した中村へのパスが通り、ダヴィを経由して小川のシュート。19分の玉田のミドル、そして田中から小川とつながってキーパーの前でダヴィが胸で受けるもバランスを崩しシュートが打てなかった場面と、次々と好機を迎える。しかし、ハーフタイムから降り始めた雪が積もり始め、みるみるピッチは真っ白に。
 途中、雪が小振りになった時は、何度も好機を演出したが、雪が強くなり始めた後半はお互いあまり好機を作れなくなってきた。28分の杉本の突破から玉田をスルーしてマギヌンのクロスにダヴィが合わせたシーンは惜しかった。その後も右サイドから再三好機を作ったが、結局、雪の中、タイムアップ。
 山形は気持ちは伝わるが技術的にはまだまだ。CBのレオナルドがよくダヴィを抑え、また危険域を抑えていたが、チーム力ではやはりJ1下位のレベルと言わざるを得ない。そこに勝てなかったのは、初めての相手で手探りだったことと、相手のチーム力がわかった後半に雪が降って、うまく攻撃を組み立てられなかったことが要因と言える。次のホームでは大差で勝てるような気もするが、公式戦開幕3連勝というのはさすがに出来過ぎ。負けずに引き分けならまあよいと言えるのではないか。
 さあ、次はホームでACL北京国安戦。ここで勝てるとACLの1次リーグ突破も夢じゃない。今のところまだ体調も良さそうだし、ここは勢いで勝ちに行こう。