とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

シャビ・アロンソの代わりは誰が務めるのか?

 リバプールの開幕戦はアウェイでトットナム。昨シーズン8位ながら、後半猛然と追い上げたチームには、クラウチが加わり、ロイ・キーン、デフォー、レノンが走り回って、モドリッチがコントロールする攻撃陣はかなり強力だ。
 一方のリバプールは、シャビ・アロンソの移籍がやっぱり痛手。このゲームではマスケラーノとルーカスがCMに入ったが、攻撃面でタクトを振るうことができず、前半はほとんどトットナム・ペースで進行していった。
 特に前半30分、キーンのポストから右サイドにパラシオスが飛び出し、ゴール前を越えてモドリッチの左サイドからのクロスに再びキーンが飛び込んだ場面は、レイナに防がれたが決定的だった。34分にもモドリッチのスルーパスにキーンが飛び出し、GKと一対一の場面をつくったり、35分にはCKからデフォーのヘディングがゴールを脅かす。
 押しながらもなかなかゴールにつながらなかったトットナムだが、44分、FKの跳ね返りをアス・エコトがシュートし先制点を奪った。
 しかしその直後、レイナからのロングパスにカイトがゴールまで迫るなど、GKレイナからのパスの怖さを実感する。シャビ・アロンソの代わりはレイナか?
 後半も早々にレノンが鮮やかなドリブルを魅せる。4分、カイトからトーレスの落としをジェラードがシュート。リバプールのシュートは前半にジェラードのミドルが1本あっただけで、これが2本目のシュート。その後もトットナムが押し気味に進めるが、後半11分、リバプールの新戦力グレン・ジョンソンの飛び出しをGKゴメスが倒し、PKを献上。ジェラードが決めて同点に追い付く。
 しかしその直後の14分。モドリッチのFKをバッソンがヘッドで決めて再び突き放す。
 リバプールがバベルに代えてベナユンを投入したのが後半22分。それでようやくリバプールが活性化する。27分、ジョンソンのクロスをトーレスがヘッド。28分、ベナユンからのパスをジェラードがシュート。40分、同じくベナユンからボロニンがシュートと攻勢に移るが、トットナムがそのまま抑えてゲームを終えた。
 トーレス、カイト、バベル、ジェラードの攻撃陣は華麗だし、マスケラーノやステルクル、キャラガー、レイナの守備陣も堅固だが、やはりピースが1枚足らない。シャビ・アロンソに代わるゲーム・メーカーを見つけ出さないと、今年のリバプールはかなり苦しいというのが開幕戦を見た印象だ。