とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ドログバ・ショー 後半はブラックプールもがんばった。

 開幕から4連勝と絶好調のチェルシー。テリー、ランパードをケガで欠いても、何ら戦力低下することなく、圧倒的な攻撃力で昇格後、2勝1敗1分と好調のブラックプールを一蹴した。
 特に絶好調なのがドログバ。このゲームではアネルカも欠場。マルーダ、カルーをサイドに従え、ストライカーに、チャンスメイクに、そして時には守備面でもと大活躍。足りないのはFKでの得点だけ。キャプテンマークを巻き、チェルシーの好守をリードした。
 初めは開始早々の2分。ドログバが蹴ったCKをイバノビッチが逸らし、カルーが先制ゴール。これがブラックプール選手の肝をつぶした。12分にはカルーのスルーパスドログバが絶妙の動きでDFラインをかいくぐり、速さ、コースとも最上のクロスをマルーダに送る。2点目ゲット。
 ブラックプールも16分、バプティストミドルシュートを打つが、チェフが好セーブ。30分には、マルーダからエッシェンが右サイド深くパスを送ると、マルーダの空けたスペースにA.コールが走り込みクロス。これをドログバが強引な反転から強烈シュート。DFに当たってゴールに吸い込まれる。3点目。
 その直後にも、マルーダとA.コールの連動した動きが見られたが、パスの受けに走り込むと、3人目がそのスペースを利用して走り込む。さらに前線のスペースへ4人目、5人目が連携を取って走り込む。すべてがあらかじめ決められているかのように連動して動いていく。日頃の練習と長い熟成の結果だと思うが、自然にスムーズにこうした動きが出てくるところが本当にすごい。
 4点目は41分。中盤で、正面の守備の選手を気にしつつ、パスの出し手を探すブラックバーンの選手の横から突然ドログバが現れボールをかっさらうとスルーパス。カルーが飛び出てクロス。DFを引き連れてエッシェンが走り込むと大外からマルーダがフリーでシュート。突然のドログバの登場に驚く間もなく、あっという間に得点を上げた。
 44分にもスローインからドログバが起点となってA.コールのクロスにドログバがDF3人に囲まれながらトラップで抜け出し、GKと一対一になるが、これはGKに当たってゴールならず。45分にはCKにエッシェンが高いヘディングを見せるなど、どこからでも点が取れるチェルシー・パワーを披露して圧巻のうちに前半が終わった。
 後半に入りブラックプールは右SBのアードリーに代えてFWのテイラーフレッチャーを投入。攻撃的な姿勢を取り戻す。4分、アダムからバーニーのスルーパスにキャンベルが抜け出し、GKチェフの脇を抜くシュート。イバノビッチがかろうじてクリア。10分にもCKにキャンベルがフリーでシュートを打つが、これは惜しくもハンド。15分にはテーラーフレッチャーがループシュートを放つが、チェフが何とかクリア。チェルシーが4-0で多少気が緩んだこともあるが、ブラックプールは前半早々の失点で気が動転してしまったのを、ハーフタイムで修正。本来のサッカーを披露しようと気を取り直して後半に臨んだ印象。16分には、ヘアウッド、オーメロットの両FWも入れてますます攻撃的な姿勢を強める。
 チェルシーも19分、エッシェンからドログバのスルーパスにカルーが抜け出しシュート、GKギルクスがナイスセーブ。20分、カルーからドログバのクロスに合わせたマルーダのダイレクトボレーもGKが外へ弾き出す。
 24分には左SBクレイニーがキャンベルとのパス交換からクロスを上げ、オーメロットがヘッド。26分、キャンベルのクロスにヘアウッドがシュート。しかしチェルシーの守備は固い。27分、アレックスに代えて18歳オランダ代表ブルマを投入。さらにジルコフベナユンも入れて、他のメンバーとの連携の熟成を図る。
 そういえばこの日のチェルシーは、ミケル、エッシェンと並んでセンター・ミッドフィルダーにラミレスを起用。前半は慎重な位置取りで無難にこなすと、後半からは積極的に前に出て、他の選手との連携の熟成に努めていた。この辺りも好感。次第に貴重な戦力になっていくだろう。
 31分、フェレイラからマルーダのスルーパスドログバが抜けて絶妙のトラップからクロス。中に飛び込んだカルーが空振りすると外からA.コールがシュート。これにエッシェンが飛び込むが、DFクリア。42分にもA.コールからカルーを経てドログバがフリーとなってシュート打つ場面があったが、今度はふかしてゴールならず。この時間帯になると、さすがにブラックプールも疲れてパスミスが目立つようになり、有効な攻撃も見せられなくなった。
 結局、前半のスコアのまま、4-0でゲーム終了。前半はとにかく面白い。後半もブラックプールの攻撃的な姿勢がゲームを盛り上げた。これでチェルシーは5連勝。次はマンC、さらにアーセナルと続く。この勢いはどこまで続くのか。楽しみな対戦が待っている。