とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レッズ強し セレッソは型にはまり過ぎ

 柏木がようやくチームにフィットして、リーグ7試合負けなしと好調のレッズ。セレッソも3位ながら、このところ勝ったり負けたりでイマイチの調子。どんなゲームになるかと思ったが・・・。
 2分、丸橋のクロスを清武のポストプレーからCK。3分にはレッズのCKからアドリアーノがドリブル、清武のスルーパスに乾が走り込む。立ち上がりからセレッソらしいパス回しで一気にレッズゴールに攻め込んだが、レッズのゴール前の守備も固い。その後は次第に思うような攻撃ができなくなっていった。
 と14分、高橋峻希のドリブルから一度はマルチネスに奪われるが、粘って原口にパス。クロスを田中達也がボールの向きを変えてエジミウソンがシュート。粘り強い守備から鮮やかなパスを絡ませて先制点を挙げる。
 セレッソの攻撃は速くて怖いが、アドリアーノポストプレーに家長、清武と乾のドリブルとあまりに型にはまり過ぎ。レッズはセレッソの前4人を4人のDFに両SHの原口、高橋峻希も下がってしっかりマーク、セレッソの心臓マルチネスアマラウを細貝、柏木で抑え込んで自由にさせない。これでセレッソの攻撃が沈黙してしまった。
 片やレッズはしっかりと守備を固めつつ、エジミウソンのポストに原口、高橋、田中がかき回し、両ボランチが臨機応変に攻撃参加する。両ボランチの縦の動きと個人の高い技術が合わさって、流動性のある攻撃ができている。
 21分、家長のドリブルから清武が戻し、家長のスルーパスアドリアーノ、最後は清武がシュートを放つが外してしまう。やはりレッズのマークが厳しい。37分には丸橋のCKをアドリアーノがヘッド。これは枠を外したが、40分のCKはぴったりヘディングシュート。しかしGK山岸がナイスセーブ。ポストに当たりクリアされる。44分にも家長からアドリアーノのスルーパスに家長が走り込み、切り返してクロスを入れるが、乾、アマラウに合わない。攻め込んでもゴールにならない。
 後半はレッズの攻勢で始まる。1分、柏木のFKを細貝がバックヘッド。しかしGK正面。5分には平川のクロスをエジミウソンが落とし、細貝が走り込むがDFがクリア。14分、右サイドで高橋峻希から柏木、平川がクロスを入れるが合わない。
 17分、アドリアーノから家長とつなぎ、乾が走り込むがGKがクリア。19分には家長のドリブルからアドリアーノが中に切れ込むがファールを受けてFK。しかし丸橋のFKはGKがクリア。25分、乾がドリブルで抜け出すがダメ。逆に28分、高崎のドリブルからクロスは原口に届かない。32分にはマルチネスのパスに乾がドリブルで抜け出しシュートを放つが、GKにセーブされる。
 そして34分、左サイドライン際から原口がドリブル、アマラウをかわしてシュート放つと、ゴール逆サイドに見事に突き刺さる。追加点。セレッソも35分、乾が家長とのワンツー。45分には乾のドリブルから高橋大輔のシュートと攻めるが、レッズはがっちり守って危なげなく逃げ切った。
 細貝の成長が大きい。柏木もよく走りつなぐ。原口も好調だ。レッズの泣き所は、坪井、山田のちびっこCBコンビだと思うが、セレッソの攻撃はあまりに型にはまり過ぎて、両CBをうまく引き出すことができなかった。
 これでレッズは8戦無敗。いよいよ2位から下が詰まり、ACL出場権争いが熾烈になってきた。