とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

日本にもサッカーの神様はいた! サンガ魂のドロー

 今シーズン、ベルマーレとともに最下位争いと低迷しているサンガ。秋田監督に交代後もなかなか思うように勝ち星が上がらない。一方、夏の連戦の疲れからかジワジワと順位を落とし、6位まで後退したエスパルス。このゲームも天皇杯から中2日と厳しい日程。しかも岡崎、藤本、本田、ボスナー、山本真樹がケガで欠場。ボランチにベテランの伊東を据え、両SHは原と枝村。
 ゲームは立ち上がり4分、原のロングシュートが決まり、エスパルスがあっさり先制。しかしこの日のサンガは前から積極的にボールを追いこんでいく。20分にはディエゴからドゥトラディエゴとつないで右SH中山がシュート。24分にも中山から柳沢がポストに入ってドゥトラがシュート。27分には渡辺のクロスに柳沢がドンピシャ・ヘッド! GK西部がファインセーブ。
 サンガはトップのディエゴ、柳沢に左SHのドゥトラはいいのだが、中盤が人材不足。このゲームでは染谷がボランチに入ったが、彼は本来DFの選手。しかし染谷がボランチに入ることで両SBが高く上がり攻撃参加。惜しむらくは、中盤から長い距離のボールが出てこない。せっかく動き出しのいい柳沢がいるのに、彼を使えるのがディエゴだけというのは宝の持ち腐れ。このゲームでも速いプレスで押し込むが、決定的なパスが出てこない。
 40分、ボランチの安藤からドゥトラポストプレーがDFに当たりディエゴがシュート。一方、エスパルスは守備一辺倒。両SHが漫然として効果的な動き出しが見られず、ほとんどボールが渡らない。44分、小野から枝村のクロスに原とヨンセンがかぶってシュートも打てず。
 後半5分、太田のクロスにヨンセンが強烈ヘッド。GK守田の好反応で弾くとポストに当たり跳ね返る。市川がシュートするもDFがクリア。これが先制後初めてのチャンス。しかしサンガは後半も前からプレス。前半は見られなかったボランチの上がりも見られ、ますます攻撃的になる。
 22分、ディエゴのFKのこぼれをドゥトラ、増嶋がつなぎ、森下がシュート。しかしGK西部がファインセーブ。さらに柳沢がシュートするが枠を外した。35分には柳沢のキープから渡辺がクロス。しかしディエゴが気弱なパスでチャンスをつぶす。
 さすがに両チーム、疲れから動きが雑になりミスが多くなる。サンガは26分にボランチの安藤に代えて中村充孝、31分には森下に代えて中村太亮、さらに37分にはドゥトラに代えてハウバート・ダンを投入。エスパルスも37分、ようやく原に代えて永井。
 38分、小野のクロスをヨンセンが落とし枝村がシュート。40分には小野のCKにヨンセンが落とし岩下がシュート。小野、ヨンセンのベテランが頑張るのに、若手が決めきれない。
 と、ついに44分。ディエゴから左サイド中村太亮に出すと、クロスを逆サイドで増嶋が受けて戻し、ゴール正面でディエゴがフリー。ようやくやっとついにサンガが同点に追いついた。よかった。
 何とか虎の子の1点を守り続けたエスパルスだが、あれだけ押され続けては厳しい。44分には大前とJ初出場の伊藤翔を投入。長いロスタイムに反撃を試みる。47分、小野のクロスにヨンセンのヘディングシュート。49分には小野から伊藤、小野とつないで左サイドを太田が上がり、クロスにヨンセンがヘディングシュート。しかしGK守田がナイスセーブで弾き出し、最後までゴールを守って引き分けた。
 この引き分けはサンガに大きい。あれだけ攻め続けて負けたらショックは大きい。日本のサッカーの神様もサンガを見捨てはしなかった。この日のような積極的なゲームを続けることができればJ1残留も夢じゃない。ガンバレ!サンガ。