とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

前半4分のD.シルバのシュートミスが流れを決めた ルーニーのスーパー・オーバーヘッドでマンCに引導を渡す

 ルーニーの美し過ぎるオーバーヘッドキックによる決勝ゴールをスポーツニュースで何度も見た。一方でそれ以外は凡戦という評も聞く。期待していたマンチェスター・ダービーだが、結果はスーパー、内容は平凡。両チーム、負けられないゲームだったということか。
 マンUはこういう大事な戦いでは必ずベテランを起用するとともに、守備的な陣形を敷く。ルーニーのワントップにアンデルソンフレッチャー、スコールズの守備的なCM。一方、どうしても勝たなければならないマンCだったが、コラロフを左SHに置いて、攻撃はD.シルバとテベスの二人にまかせるこちらも守備を意識した布陣。前半は守り切り、あわよくば先制してというゲームプランだったか。
 前半4分、その絶好の場面が訪れる。D.シルバからY.トゥーレ、テベスのスルーパスにD.シルバが走り込み、GKと一対一。ところがファンデルサールの右をグラウンダーで流し込んだシュートを外してしまう。これを入れていればゲームプラン通りだったが、その後はガチガチの守り合う展開になっていく。CBコンパニーが守備で活躍するが、攻撃はテベス、D.シルバの二人だけではどうしても薄い。
 34分、ギグスのクロスにフレッチャーがヘディングシュート。38分、テベスからD.シルバのスルーパスミルナーが走り込みクロスをエブラがブロック。はね返りをD.シルバがシュートするもまたもエブラ。
 お互い膠着した展開の中、41分、GKファンデルサールのフィードからマンUが先制する。ルーニーとDFが競ってこぼれたボールをギグスがダイレクトでスルーパス。これをナニがうまいトラップで前に抜け出しシュート。ナニと張り合ってきたサバレタだが一歩遅れた。
 負けられないマンCは後半8分、コラロフに代えてショーン・ライトフィリップスを投入。本当はリードした場面か同点のうちに出したかった。11分、CKの流れの中からD.シルバのミドルシュート。12分にはフレッチャーのルーニーへのスルーパスをコンパニーがカットするが、ナニが拾ってシュート。
 16分、ミルナーに代えてジェコを投入。すると20分、S.ライトフィリップスのクロスにジェコがダイレクトでシュート。これがD.シルバに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれる。ついに同点に追いついた。
 ここで満を持してマンUベルバトフを投入。この後、お互い攻め合う展開になる。30分にはナニがドリブルからミドルシュート。そして33分、前線のコンビミスからボールがこぼれたところをスコールズが拾って右へパス。ナニが受けてクロスはサバレタに当たって前に入ろうとしたルーニーの後方に飛んでいく。とルーニーが身体を一旋。見事なオーバーヘッドキックが決まった。
 その後は36分、ベルバトフがシュートを打てば、マンCもジェコがシュート。しかし1点リードした後のマンUは強い。うまくボールを回して時間を使い、危なげなく2-1で勝利を飾った。
 ルーニーのシュートは見事だが、マンCは消極的すぎた。これで1ゲーム多く消化して勝点差8。マンCのほぼ優勝戦線脱落が決まり、プレミアリーグの優勝争いはマンUアーセナルに絞られた。マンCは優勝を狙うには何かが足りない。