とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

募金活動ブーム?

 東日本大震災後、至るところで募金活動が行われている。テレビはもちろん、県・市町村、日本赤十字社社会福祉協議会・・・。そして多いのが街頭募金を呼びかける人たち。特に通勤時、改札口の前に大勢並んで立っている。日曜日には近くのスーパーで顔見知りのNPOメンバーも募金活動を行っていた。
 けっして募金を否定するわけではないが、ここまで多いとどこで募金したらいいのか、困ってしまう。全ての募金箱に100円ずつ置いてくる、という人もいるだろうが、結局最後は一つにまとめられるのであれば、一つのところへしっかり募金すれば足りるように思う。
 今日の新聞には、2ページにわたり新聞社に届けられた募金者の名前と金額が載せられている。中には○○小学校○年○組一同というのもあって微笑ましいが、一方で社名ともども顔写真まで載っているのは、一定の金額以上の人なのだろうか? 街頭で集められた募金の多くは、こうして新聞社や日本赤十字社等に送られるのだろう。募金活動をしたグループの名前で。
 今は現地に行っても迷惑なだけだと言われているから、それに代わる活動としてみんな募金活動に取り組んでいるのかもしれない。自ら街頭に立って大声を張り上げることが、社会に貢献する活動のように感じられて充実感があるだろう。けれども、実際のところはどうなんだろうか。他に本当の意味で役に立つ活動があるような気もする。
 先日見たテレビによると、今、日本中で集められている募金は、最終的にNHK日本赤十字社中央共同募金会の3ヶ所に集約され、被災都道府県に渡されて配分されていくと説明していた。阪神・淡路大震災の際には、最終的に残った義援金等が阪神・淡路大震災復興基金として積み立てられ、財団法人が設立され、復興支援事業に使われている。支援活動の内容はさまざまだが、現在の被災者にすぐに直接渡るわけではない。
 もちろんNPO等で直接連携する現地のNPO等に届けられるものもあるかもしれない。一方で募金詐欺のニュースが流されている。阪神・淡路や新潟の時にはこれほどまで募金活動が広がることはなかった。もちろんこれらをはるかに上回る災害ではあるが、今回の災害に伴うボランティア活動の特徴として、記憶されていいことだと思う。