とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アグレッシブな攻撃サッカーのぶつかり合い 絶技の応酬でガンバが制す

 5連戦の4戦目。さすがに守備陣に疲れが出てきたか、第17節はどこも得点の入るゲームが多かった。首位を走るレイソル対ガンバの対戦は、攻撃サッカーのガチンコ対決となった。
 前半序盤、ガンバが攻撃に出る。レイソルはしっかり守備を固めてカウンター狙い。5分、宇佐美のヒールパスから平井が抜け出すが、ブロック。レイソルも9分、村上のフィードに茨田が走りこみ、クロスに北嶋がダイビングヘッド。あの角度から枠に飛ばすのは北嶋ならではの絶技。そこで得たCKをレアンドロが蹴ると、増嶋が逸らしたファーに田中が走りこみシュート。強烈な弾道でゴールに飛び込んだ。
 ガンバも11分、遠藤のFKの跳ね返りを平井がシュート。12分には栗澤のアーリークロスに北嶋が飛び込む。そして13分、中盤右サイドでボールを奪うと、宇佐美がドリブルで中央から左に進み、切り返し。自らバランスを崩しながらも足を伸ばしてパスすると、遠藤がキックフェイント2発でDFを翻弄した末にニアサイドにシュートをねじ込む。ガンバ同点。ここまで息もつかせぬ攻撃サッカーの応酬。
 その後はややゲームが落ち着き、ガンバがパスを回してチャンスを窺うと、レイソルも守備を固めつつカウンターの構え。25分、栗澤の上がりから茨田がシュート。29分、遠藤のミドルシュート。39分、FKを遠藤が右に流し、宇佐美のクロスにイグノがシュート。
 後半はこのまま落ち着くのか、それとも波乱のゲーム展開かと楽しみに思いつつ、前半タイムアップの笛を聞いた。ところが後半は意外に早くゲームを動く。6分、加地のアーリークロスをイグノと近藤が競ったこぼれ球が平井の足元に転がり、反転シュート。ガンバが勝ち越す。
 10分には増嶋から宇佐美がボールを奪いドリブル、最後は遠藤がミドルシュート。13分、大谷の縦パスが弾かれたところを茨田がミドルシュート。15分、田中からレアンドロミドルシュートレイソルが反撃する。
 しかし17分、遠藤が中盤でボールをキープすると、右に開いたイグノに向けて絶妙のパス。イグノがライン際まで詰めてGKの肩上、狭い隙間を抜く痛烈なシュートがネットに突き刺さる。ガンバ3-1。
 21分、田中のクロスをレアンドロがシュート。GK正面。するとレイソルは、大谷、北嶋に代えて兵働、工藤を投入。反撃開始。ガンバもイグノに代えて内田を入れて守備を固める。が22分、田中が右に流してレアンドロがグラウンダーのミドルシュート。GKが逆を取られる形になって、ゴールに吸い込まれる。レイソルが1点を返す。24分には兵働のスルーパスに工藤が走りこむが、GKがセーブ。レイソルが気迫を前面に出し攻撃にかかると、ガンバは老獪にパスを回し、時間を使う。
 33分、レアンドロミドルシュートはGK正面。そして35分、ガンバがDFラインで右から左へとボールを回すと、左SBの下平がロングシュート。これが見事にゴールに吸い込まれる。ガンバ4-2。
 ガンバは36分佐々木、42分には宇佐美に代えて横谷を投入し守りを固める。44分、レアンドロのスルーパスを工藤がバックヘッド。レイソルは最後まで攻撃的な姿勢を貫くが、これ以上は点が動かずゲームセット。最高の攻撃サッカーはガンバが制して、またじわりと首位に近付いた。
 グランパスも3-2。フロンターレも3-2。サンフレッチェモンテディオ相手に3-2と昨日はどこも面白いゲームが多かった。楽勝なのは4-0で勝利したベガルタくらいか。一昨日辺りから日本列島は急激に暑くなった。それと同時にJリーグも白熱。1位から5位まで勝点差1ずつできれいに並び、6位・7位に勝点差2で試合数の少ないグランパスとガンバ。いよいよ暑い夏がやってきた。実力が問われるのはこれからだ。