とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

美よく美を制す フロンターレ完勝

 今シーズンのサンフレッチェのアウェイユニホームはサーモンピンク。最初はちょっとびっくりしたが、テレビで見るには位置取りがよくわかって見やすい。守備時には中島が下がって4バックとなり、両SHは両翼広く、かつ最前線に上がって、実質5トップ。このゲームでは最初トミッチがアンカーを務めた。
 対するフロンターレは菊地、井川のCBに稲本、柴崎で中央を固め、両SBから攻めていく。3分、右SB田中裕介のクロスに小林が飛び込むが届かない。5分、稲本の縦パスに山瀬が反応しシュート。GK西川がクリア。そして17分、攻めてのこぼれ球に稲本がミドルシュート。GK西川がファインセーブ。
 サンフレッチェはユニフォームとフォーメーションは美しいが、佐藤、李のところにボールが入らず、ほとんどチャンスを作れない。すると35分、稲本の縦パスを柴崎が受けて左に流す。小宮山が上がってクロスに矢島がアウトサイドでずらす絶妙のシュート。一瞬のスピードにCB盛田が付いていけない。サンフレッチェのお株を奪うビューティフル・ゴール。
 前半は中島がDFラインに位置し、トミッチからの有効な展開もなかったサンフレッチェ。後半初めから右SHの石川に代えてミキッチを投入。8分にはトミッチもムジリに代えて、攻撃に変化をつけてくる。森崎浩司ボランチに下げ、中島をアンカーに上げる。
 3分、森崎が左に流し、山岸のクロスに佐藤がヘディングシュート。しかしフロンターレの守備は崩れない。7分、山瀬から左SB小宮山のクロスに矢島がダイビングヘッド。9分には柴崎のスルーパスを受けて山瀬がシュート。そして13分、中島の縦パスをCB菊地がカット。そのままドリブルで上がり、左サイドの矢野に託して自らもそのまま前進。矢島がライン際をドリブルで駆け上がり、クロスに菊地がドンピシャ・ヘッド。カウンターからまたもやビューティフル・ゴール。
 9分、小林に代えてジュニーニョ。27分には矢野に代えて中村憲剛を投入。前線に圧力をかけつつ、中盤から後ろはきれいな2ラインを保つ。26分、ジュニーニョから山瀬がドリブルで上がり、クロスに田坂がシュート。28分、サンフレッチェもようやくムジリが力ずくのキープからシュート。34分、高萩を入れて反撃に出る。が、この日のサンフレッチェはミスが多く、なかなかチャンスを作れない。
 36分、田中のドリブルからクロスを田坂がヒールで流し、ジュニーニョが抜け出す。森崎和幸がナイス守備。38分、ムジリから右に流し、ミキッチのクロスに佐藤がヘディングシュート。40分には森崎浩司のクロスをDFが弾いたところを高萩がシュート。しかし最後までサンフレッチェは形を作ることができず完敗。連戦疲れで選手を温存したのが影響したか。
 だが見ていて美しく、いいゲームだった。特にフロンターレは相馬監督になって今までの攻撃一辺倒から非常にバランスの取れたチームになった。今年のフロンターレは侮れない。