とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アルディージャ対ヴィッセル 中位チーム同士らしい熱戦の末のドロー

 ヴィッセルも今シーズン初めて観る。ボランチエジミウソンが抜けて、そこがやや非力になったが、大久保、吉田、茂木のベテランが牽引し、小川が躍動する攻撃はツボにはまれば面白い。対するアルディージャはU-22クウェート帰りの東と韓国U-22代表で五輪予選を戦ってきたキム・ヨングォンをベンチに置いて、青木を右SHに起用してきた。
 序盤はヴィッセルが攻勢に出るが、次第にアルディージャの攻撃力が上回り、ヴィッセル・ゴールに押し寄せるようになる。14分、上田の縦パスに藤本が反転してミドルシュートを放つと、15分には青木のパスを受けたイ・チョンスがドリブルでDFをかわしシュート。GK徳重がファインセーブ。17分にもイ・チョンスから右SB渡部のクロスにイ・チョンスがヘディングシュート。20分、左SB村上が藤本とのワンツーで上がりシュート。
 ヴィッセルは21分、ボッティのFKを茂木がヘッドで逸らし、北本が飛び込むが、ここは坪内がクリア。22分には大久保が右に流し、右SB近藤のドリブル、クロスに大久保が走りこんで軽く合わせる。わずかに枠を外れる。
 ヴィッセルは松岡をアンカーに、田中英雄ボッティが流動的にボランチに入り、攻撃は大久保を軸にして攻める。アルディージャは金澤をアンカーにがっちり守るが、それでも大久保は強力。32分、大久保のミドルシュートが揺れて落ちて、GK北野がかろうじてパンチング。45分、松岡のクロスを北本、吉田とヘッドでつなぎ、河本が落として大久保がシュート。GKが防いだが、ヴィッセルの攻撃はすべて大久保頼みだ。全体的に見れば、前半はどちらかと言えばアルディージャが攻めていたがシュートは少ないという内容。
 後半早々、GK北野のフィードにイ・チョンスが抜け出す。近藤が追走し何とか先にヘディングをするが、イ・チョンスが追い付いてシュート。しかしGK徳重の正面で事なきを得る。逆にヴィッセルも4分、小川がミドルシュート。6分にはボッティのスルーパスに大久保が抜け出すが、北本がクリア。そして8分、松岡から茂木の縦パスに小川が左サイドを切れ込みクロス。DFのクリアを大久保が詰めて、コースを狙ったシュート。ゴール前の落ち着きはさすが。ヴィッセルが先制した。
 アルディージャもすぐさま反撃。10分、上田のCKに坪内がヘディングシュート。GK徳重、ナイスセーブ。14分、アルディージャは石原とU-22帰りの東を投入。ヴィッセルは17分、ポポが交代出場。20分、ボッティから小川のスルーパスに茂木が走りこみ、河本がDFと競り合う。23分、ボッティからポポがミドルシュートアルディージャも26分、東がミドルシュート。27分には韓国U-22キム・ヨングォン投入。
 そして38分、坪内からのフィードをキムがさらに縦パス。東が走りこんでライン際で切り返し。茂木を滑らせ、シュートを打つと、北本、河本と当たってゴールに飛び込んだ。アルディージャ、ついに同点。
 その後は39分、大久保のシュート。40分、小川のクロスを松岡がつなぎ、途中交代のパク・カンジョがシュート。41分、イ・チョンスから上田がミドルシュート。ロスタイムに入ってラファエルのパスに石原と茂木がもつれてFK。ロスタイム2分には東が再びライン際からシュートと、息せきつかせぬ熱い攻防。しかしこれ以上どちらにも女神は微笑まずタイムアップ。
 両チームともシュートは打つものの決定力不足だったり、決定的チャンスまで至らない。典型的な中位チーム同士の戦い。北本と河本、深谷と坪内。両チームのCBのがんばりが熱いゲームだった。どちらもご苦労さまでした。