とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コパ・アメリカ決勝は、予想どおりウルグアイが優勝

 ボランチのペレスが戻り、ほぼベストメンバーのウルグアイに対し、パラグアイサンタクルスのケガや監督の退場処分で、ただでさえウルグアイが優勢と見られるのに、さらにハンデを負った。それでもパラグアイのこと、どこまで抵抗するかという興味もあったが、前半序盤からウルグアイがラッシュをかけてきて、キックオフ直後に一度ウルグアイのゴール前に迫った以降は、ずっとゴール前に押し込まれる。
 2分、スアレスがライン際までゴリゴリと進んでシュートを放つと、直後のCKにCBルガーノがヘディングシュート。GKビジャールがファインセーブを見せるが、さらにCBコアテスが押し込む。パラグアイDFはほとんどハンドの必死の守備。4分にもフォルランのCKにコアテスがヘディングシュート。
 パラグアイの守備も粘ったが、12分、パラグアイ・ゴール前のルーズボールをペレスが蹴ると、DFに当たってスアレスの前へ。強引なシュートはDFに当たり、ゴールに吸い込まれる。早い時間にウルグアイが先制。
 15分、パラグアイも右SHベラのスルーパスバルデスがシュートを放つと、少しずつパラグアイも押し戻していく。だが32分、スアレスのスルーパスフォルランが抜け出してシュート。これはGKビジャールの思い切りのいい上がりでブロック。しかしここからまたウルグアイがペースを取り戻す。
 36分、スアレスのシュートがサイドネットに突き刺さる。37分、スアレスからマキシミリアーノ・ペレイラのクロスにフォルランがシュート。そして42分、パラグアイ・ゴール前でCHオルティゴサからアルバロがボールを奪うと、十分引き付けて左のフォルランにパス。これを難なく決めてフォルランが今大会初めてのゴールを挙げた。
 後半もウルグアイ・ペース。それでも9分、オルティゴサからの縦パスをバルデスがダイレクトでミドルシュート。GKムスレラの指をかすり、バーにはね返される。17分には右SBピリスのクロスをSHリベロスがヒールでシュート。だがGKムスレラがブロック。多くないチャンスを決めきれない。
 ウルグアイは18分、アルバロ・ペレイラに代えて初戦以来のカバーニ投入。パラグアイも20分、ベラとボランチのビクトル・カセレスに代えて、エスティカリビアとペレスを投入。ペレスのドリブルからパラグアイがペースをつかみだす。
 ウルグアイは25分、身体を張って奮闘したペレスに代えてエグレンを投入。すると29分、カウンターからスアレスの縦パスにカバーニが抜け出し、クロスにエグレンがシュート。パラグアイの反撃に対してウルグアイのプレスが一段と強まる。この時間になってパラグアイを圧倒するウルグアイのプレッシングはすごい。
 そして45分、カウンター、中盤からのフィードをカバーニが受けて、右にクロス。スアレスがヘディングで落とし、フォルランが走り込んでシュート。ダメ押しの3点目を入れて、自ら優勝を祝った。
 おめでとう、ウルグアイ。特にこの大会ではスアレスの好調さが目に付いた。また、南米のチームはどこも中盤から後ろの守備プレスが厳しく早いが、中でもウルグアイの勇敢さは素晴らしい。この守備あってのスアレスフォルラン。特にペレスとアルバロの強力ンなボランチ・コンビ。またCBレガーノ、左SBカセレスの守備力もすごいし、右SBのM.ペレイラの攻撃力とスタミナにも目を見張る。そしてこの大会でブレイクしたA.ペレイラ。ゴンサレスの疲れ知らずの無尽蔵の運動量。好セーブを連発したGKムスレラ。こうして挙げていくと、ウルグアイはまさに優勝にふさわしいチームだった。ブラジルやアルゼンチンに比べ、完成度では両チームをはるかに凌駕していた。