とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシーの魂ランパードがマンCに初黒星を付ける

 マンCがついに初黒星を喫してしまった。しかも粘り強く勝利を重ねてきたマンUがわずか勝点差2に迫って、プレミアリーグは年末に入り風雲急を告げてきた。
 序盤2分、あっという間にマンCが先制した。アグエロPA前でドリブルで横断、絶妙のスルーパスバロテッリが抜け出し、GKをかわしてシュート。その後もマンCが圧倒する。この時点ではまさか初黒星という結果が待っているとは思わなかった(ホントは結果を知っていたので、どうしてこれで負けたんだとさらに注目してゲームを見た)。
 11分、A.コールのパスミスを受けたバロテッリの縦パスにアグエロが反応してシュート。14分、Y.トゥーレが縦に入れ、バロテッリのスルーパスにシルバ。だがDFがブロック。
 立ち上がりホームの声援に気負い込んで臨んだ感のあるチェルシーだったが、先制点を入れられ、しっかりと守るうちに次第にペースを取り戻してきた。25分、それまで全くゲームの中で消えていたドログバが独特のタイミングでシュートを放つと、28分にもドログバがドリブルで中に切れ込みシュート。
 マンCの攻撃もやや中弛みの感が見え始めた34分、テリーから右サイドへの大きなサイドチェンジをストゥーリッジが受けて、ドリブルからクロス。タイミングよくメイレレスが飛び込んでボレーシュートを突き刺す。チェルシー同点。
 その後、チェルシーに前からのプレスが戻り、ゲームは互角の展開。41分、ドログバの突破にコンパニーの強烈なチャージ。これがイエローカード。主審のカードマニア振りがゲームに微妙に影響し始める。ロスタイムにはバロテッリのクロスからアグエロがシュート。GKチェフがクリア。
 後半は序盤からリバプールが積極的に出てくる。1分、右サイド、ストゥーリッジの突破をクリシーが身体で止めてイエローカード。マタの蹴ったFKにストゥーリッジがシュート。これは枠を外す。13分、中盤底からロメウの縦パス、ドログバがポストになってラミレスが抜け出すと、クリシーのタックルが遅れてラミレスの足に入る。2枚目のイエローで退場。マンCは一人少ない状況に追い込まれる。
 これでチェルシーに勢いが出る。マンCは19分、アグエロに代えてコロ・トゥーレを右SBに入れると、バロテッリも左サイドの守備に追われ、前線の攻撃の核がいなくなる。30分にはシルバに代えてデヨングを投入。いよいよ守備的に。チェルシーは28分、メイレレスに代えてランパード投入。チェルシーの魂が選手たちに攻撃を促す。
 35分、ラミレスがドログバとのワンツー、ポストプレーからラミレスが抜け出しシュート。そして36分、マタからランパード、ストゥーリッジと右へつなぎ、切り返してのミドルシュートレスコットの手に当たる。ハンド。PK。これをランパードが気持ちのこもった豪快なシュートでゴールに蹴り込む。チェルシー、ついにリード。
 最後はマルーダ、ミケルを投入。マンCもジェコを入れて反撃をしようとするが、チェルシーの気持ちが上回り、時間をうまく使ってゲームをコントロール。ホームのスタンフォードブリッジの声援の中、マンCに初黒星を付ける貴重な勝利を挙げた。
 トットナムも敗れてついにチェルシーが3位に上がった。次節マンCはこれも好調アーセナルと対戦。チェルシーもその次にはトットナムとの3位決戦。いよいよプレミアリーグが風雲急を告げてきた。