とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

バルセロナ試運転で軽く4点

 バルセロナにしてみれば時差呆け解消のための軽いテストマッチという感じだっただろうが、5バックに3人のMFでゴール前を固めるアルサッドの守備に手こずって、前半はゴールが遠かった。それでも70%以上のボールポゼッションでパスを回し、狭い中央に縦パスを繰り出し、メッシが縦に切れ込む。これを執拗に繰り返す。
 8分、イニエスタのスルーパスにペドロ。10分、イニエスタからビジャがループ状のスルーパスイニエスタが走り込む。18分、アルサッドDFのミスをケイタが拾ってビジャがシュート。
 それにしてももっと大きなサイドチェンジとか、サイドアタックとか、バルセロナの攻撃にももう少し変化があってもと思った25分、ペドロのクロスをDFとGKが処理を誤り、右SBアドリアーノが押し込む。ようやくバルセロナが先制。
 その後も34分、左SBアビダルの縦パスをビジャがキープから戻してイニエスタミドルシュート。それにしてもアビダルは左サイドにじっとしていない。中央、さらには右サイドまで移動する。そして35分、イニエスタのループ状のスルーパスに走り込んだビジャがDFを競り合って倒れ、そのまま担架に乗って退場する。なんと左すね骨折。それほどひどい接触には見えなかったが、当たりどころが悪かったのだろうか。残念。
 追加点は43分、アドリアーノがチアゴのスルーパスに抜け出しシュート。得点シーンは簡単。速いパスで一瞬の隙を突く。
 アルサッドも前半終了間際、ケイタの高速ドリブルでマスケラーノをかわしシュート。さらにロスタイムにもFWニアンがマスケラーノに速さで勝り、PA前でFKを得るが、一矢を報いることはできなかった。結局ゲームを通じ、アルサッドのシュートはこの2本のみ。
 後半も全くバルセロナ・ペース。10分、イニエスタのパスをビジャに代わって入ったサンチェスが落とし、メッシが華麗なドリブルでDFをかわしシュート。15分、イニエスタがドリブルからシュート。18分、メッシのFKはGKモハメドがナイスセーブ。
 しかし後半も半ば過ぎとなるとさすがにアルサッドの守備も空いてくる。そして19分、メッシのスルーパスにケイタが走り込みシュート。ゴール。それにしてもケイタはボランチのはずだが。
 21分にはチアゴの縦パスにメッシが抜け出し、最後はGKに当たって浮いたところをオーバーヘッド。29分、メッシのスルーパスイニエスタが走り込む。32分、アドリアーノミドルシュート。そして36分、チアゴのスルーパスに途中交代のマクスウェルがシュート。4点目を挙げる。40分にはチアゴのスルーパスにペドロがクロス。メッシにわずかに合わない。
 アルサッドにすれば大健闘。バルセロナ相手に守備を固めても4失点。決勝の相手サントスはもちろんもっと攻撃的に出てくるだろう。ガンソ、ネイマールの華麗な足技もある。いったいどんなゲームになるのか。今から決勝戦が楽しみだ。