とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

守備の安定とともにインテルがよみがえった。次節ミラン戦が楽しみ。

 4連勝していつの間にか5位まで上がってきたインテル。新年初めのゲームは13位と不調のパルマ。5-0という結果を先に聞いてはいたが、4連勝も下位チームが多く、スナイデルフォルランがいない中、変わり映えしないサッカーを見せるのだろうと思っていた。
 ところがインテルは変わっていた。いや、カンビアッソ、モッタ、サネッティの攻守にバランスの取れた選手たちがゲームを作り、ミリートパッツィーニの2トップで得点を狙う体勢は変わらない。だが、長友の好調さがきっかけとなってか、インテルの守備が大きく安定感を増していた。サムエル、ルシオの必ずしも足は速くない両CBではなるが、長友、マイコンの両SBが積極的に攻撃参加をする中で、3人のMFがよく連携して守備を行い、パルマに攻撃のきっかけをつかませない。長友の前にいるはずのアルバレスが積極的に中に入り、3人のMFも絡んで2トップにパスを送り込む。どこからでも攻撃でき、いつでも守る体勢は、新しいインテルの形が垣間見えた気がした。
 2分、アルバレスとモッタがパス交換をしながらピッチ中央を駆け上がり、最後はモッタのパスからパッツィーニがシュート。4分にはアルバレスのCKからサムエルがヘディングシュート。サムエルも積極的に攻撃に絡む。何より守備の安定が積極的な姿勢を生んでいるように見える。
 10分にはモッタから大きなサイドチェンジが長友に渡る。残念ながらその後が続かなかったが、長友のチャレンジする姿勢がインテルの攻撃に変化を付け、押し上げる。すると13分、サネッティが左に流したボールをアルバレスがニアにクロス。これにミリートが飛び込み、右足アウトでゴールに流し込む。インテルが幸先よく先制。
 16分にはカウンターからアルバレスが走り、パッツィーニにクロスを送る。これはシュートミスしたが、18分、ミリートのシュートをDFがはね返したところをモッタがシュート。インテルが追加点を入れる。
 20分、長友のところでボールを奪ったビアビアニーが長躯ドリブル。クロスを入れるが、ジョビンコのヘディングはコースを外れる。29分にはジョビンコがFKを蹴るが、GKジュリオ・セザールがナイスセーブ。40分、長友が上がった後ろのスペースをビアビアニーがクロス。モデストのヘディングはサネッティがよく競ってゴールに向かわせない。
 すると41分、マイコンのクロスにアルバレスがDF二人を引き連れて中に入っていくその裏に回りこんだミリートがヘディングシュート。インテル3点目と突き放す。
 後半序盤、パルマが積極的に反撃にかかるが、インテルは11分、モッタからミリートのスルーパスパッツィーニが抜け出して、GKをかわすシュート。4点目。
 その後、インテルは、ポーリ、コウチーニョ、フェラオーニと若い中盤の選手たちを入れて、逃げ切りを図る。パルマは26分、ジョビンコがドリブルからシュート。30分、ビアビアニーのサイドチェンジから左SBゴッビのシュートと攻めるが、GKジュリオ・セザールがセーブする。
 そして34分、モッタのクロスをパルマのDFがクリアすると、フェラオーニがダイレクトでループ状のミドルシュート。これがゴールに吸い込まれ5点目。なんとインテルが5-0で完勝した。
 冒頭で書いたようにインテルに守備の安定と攻撃のバランスが戻り、いい感じで5連勝を飾った。次節はミラン戦。さらにラッツィオ戦と続く。次のゲームが楽しみになってきた。