とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アーセナルは3連敗 いまだ復調の気配が見えず

 5位アーセナル対2位マンUの対戦。これ以上離されないためにも、両者ともぜひ勝ちたいゲーム。だがお互い調子の悪さが透けて見えるやや寂しい立ち上がりだった。
 アーセナルはケガ人続出に、ジェルビーニョがアフリカ選手権参加で欠場。代わりに左SHには弱冠18歳のオクスレードチェンバレンが入った。両SBは本来CBのジュルーとフェルメーレン。攻撃が薄くなるのも仕方がない。それでも8分、ファンペルシーの落としからラムジーミドルシュートはGKリンデゴアの正面。11分、ウォルコットミドルシュートもGK正面を突く。
 マンUはシュートこそないものの、中盤でパスを回し、押し込んでいく。逆にアーセナルはパスがつながらず、ミスも目立つ。25分にはオクスレードチェンバレンがドリブルで中に切れ込み、クロスをウォルコット。だがシュートミス。マンUも35分、左SBエブラのクロスにナニがニアにシュート。GKシュチェスニーがナイスセーブ。
 どこか淡々とした感じでゲームが進み、ロスタイムに入ると、1分。左サイドからギグスのクロスにファーでフリーで待ち構えたバレンシアがヘディングシュート。マンUが前半のうちに先制した。左SBに入ったフェルメーレンが中に絞り、マークに付き切れていなかった。
 ゴールのシーン、ギグスに簡単にクロスを入れさせたジュルーに代わり、18歳のイエナリスを投入。6分、スモーリングが足を滑らせたところをロシツキーがボールを奪いドリブル。最後はファンペルシーがフリーでシュートを放つが、コースを外してしまう。10分にはオクスレードチェンバレンのクロスに中央に走り込んだラムジーがシュートミス。さらに13分、ファンペルシーがドリブルで上がり、ライン際から戻したパスをラムジーが右に送り、ロシツキーがシュート。だがエブラが前に立ちはだかる。17分にはCBコシエルニのドリブルからオクスレードチェンバレンがシュート。わずかに枠を外す。
 アーセナルが後半攻勢をかけるが、どうしても得点にならない。すると19分、ギグスがヘディングで前に送ると、ウェルベックが抜け出して、GKシュチェスニーをかわしてシュート。ライン際でメルテザッカーがクリア。あぶない。
 だが26分、カウンターからロシツキーのロングパスにオクスレードチェンバレンが抜け出し、ドリブルからスルーパスファンペルシーが走り込む。シュートは右ポストに当たってゴールへ。まさに起死回生の同点ゴールだ。
 そして29分、アーセナルがオクスレードチェンバレンからアルシャビンに選手交代すると、マンUファーガソン監督もナニに代えてスコールズを投入。さらに途中交代のラファエルに代えてパクチソンを入れる。すると36分、スコールズのサイドチェンジのパスからバレンシアがドリブルで迫り、パクチソンとのワンツーで抜け出して、最後は戻しのパスをウェルベックがシュート。ゴール。アルシャビンの投入が裏目。バレンシアに楽々と抜かれてしまった。
 その後、39分にはパク・チュヨンを投入。右SBイエナリスから何度もクロスが入るが、なかなか合わない。ようやくロスタイム、イエナリスのクロスにメルテザッカーが打点の高いヘディングシュートを放つが、CBエバンスがブロック。結局これで終了。アーセナルは3連敗を喫してしまった。
 お互い調子がいいとは言えない。それでもマンUは勝ち切るところがすごい。アーセナルはこれで3連敗。4位チェルシーとも勝点差5がついてしまった。首位とは18ポイントの差。そろそろ白旗を上げる日も近い。アーセナルらしさがなくなっているのが心配だ。