とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

インテル ラツィオ相手に7連勝で4位浮上

 前節ミランに勝利し、首位ユベントスとの勝点差を5としたインテル。今節の相手は一つ上の4位ラツィオ。前節では後半から長友を左SHに上げて、キブを左SBにしたが、このゲームでは最初からキブを左SBに起用し、長友は右SHで先発した。
 インテルの守備は、アルバレスが盛んに中に入り込むこともあるが、ポジションは流動的にしつつ、個々人の危機管理で人をつかまえ、ラツィオの攻撃を封じ込める。13分には長友のカットからミリートにわたり、DFザウリのバックパス、GKマルケッティのクリアをアルバレスミドルシュート
 だが14分、リュリッチの縦パスにCBルシオが判断ミス。足に当てたボールがCFロッキにわたりシュート。だがコロコロと転がったボールはポストに当たりはね返る。危なかった。
 左SHのアルバレスが中央に入ってできたスペースを左SBキブがうまく使いこなせない。右サイドではSBマイコンが上がった後ろを長友が下がって守備。長友の攻撃力が生かせない。結局20分過ぎに長友とアルバレスの位置を入れ替えて、ようやくインテルの攻撃も形になり始める。
 21分、アルバレスの長いスルーパスミリートが抜け出して、クロスにファーサイドから長友がボレーシュート。だが30分、ボランチのレデスマのスルーパスに斜めに走り込んだロッキが抜け出しシュート。ラツィオが先制点を挙げた。モッタの不在が影響した。
 35分、アルバレスから斜めのパスに長友が走り込むが、GKマルケッティがわずかに先にセーブ。その後もインテルが攻め込む。そして44分、サネッティからミリートアルバレスをポストにワンツーを決めて抜け出しシュート。前半終了間近、インテルが同点に追いついた。
 後半に入ると、アルバレスとキブに代えてスナイデルとオビを投入。長友はいつもの左SBの位置に戻る。3分には左サイドライン際、スナイデルのパスに長友が抜け出し、ドリブルからクロスを入れるが、誰も走り込んでいない。11分にはスナイデルの長いクロスにパッツィーニがヘディングシュート。GKマルケッティの正面でキャッチされるが、スナイデルが入ると長いパスがよく通る。局面を変えるサイドチェンジのパスや長いスルーパスアルバレスでは中央でかぶるから、やはりスナイデルを出すならオビか。
 そして18分、ルシオが後方からヘディングでフィードを入れると、パッツィーニがうまく抜け出し、GKの手前で得意のループシュート。ついにインテルが勝ち越した。
 ラツィオも20分、クローゼがロッキとのパス交換からシュート。だが、GKジュリオセザールが好セーブ。クローゼは中盤に下がって、ボールをさばくが、シュートしたのはこの場面くらい。逆にスナイデルは21分ミドルシュート。25分にもFKから惜しいシュートを放つ。
 ラツィオは28分、シセを投入。29分、ロッキのクロスがシセにわたるがシュートミス。シセもパッとしない。インテルは24分、ミリートに代えてファラオーニを入れて、中盤と右サイドを厚くしてゲームをコントロール。その後はロスタイムにレデスマがミドルシュートを放ったくらい。結局インテルが2-1のまま勝ち切った。
 インテルは本当に安定した。スナイデルとの融合・活用も目途が立ちつつある。このまま安定したゲームを続けていけば、逆転優勝も不可能ではない。それにしても、よくもここまで立て直したことだ。ラニエリ監督、さすが。