とんま天狗は雲の上

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マンC、おまえもか! 苦手エバートンに苦杯

 前節トットナムをロスタイムに突き放し、3連勝のマンC。今節は過去10試合3勝7敗と相性の悪いエバートンとの対戦。だが序盤はマンCが快調に攻めていく。
 序盤5分、エバートンがCKから新加入ストラックアルルシのヘディングシュート。だが、レスコットがライン上でクリアする。6分にはD.シルバのスルーパスに右SBリチャーズが走り込みシュート。GKハワードがナイスセーブ。エバートンも10分、右SBネビルのクロスにストラックアルルシがヘディングシュート。だがGK正面。
 その後、マンCが攻めるが、エバートンも前からの積極的にプレスをかけて、慌ただしく攻守が変わる。23分には中盤深い位置からD.シルバの長いスルーパスアグエロが抜け出すが、この日のアグエロには今一つキレが見られない。トラップに手間取り、DFに囲まれてシュートを外す。
 35分には左SBベインズが中盤で粘って左に持ち出し、クロスをストラックアルルシがヘッドで戻してフェライニがシュート。直後の36分、ナスリのミドルシュートがバーを叩く。
 流れとしてはマンCペースだったが、その後、エバートンのファンがピッチに乱入し、ゴールポストに抱きついて離れない。これで緊張感が途切れ、そのまま前半を終えた。
 後半もエバートンの守備の集中力がすばらしい。もともとドノバン、ドレンテフェライニギブソンで構成する中盤の能力は高く、FWケーヒルも積極的に守備に貢献する。すると15分、ドレンテがドリブルで前進から左に流し、ベインズのクロスをドノバンがポストになって丁寧に流すと、ギブソンミドルシュート。きれいにネットを揺すり、エバートンが先制した。
 その後、マンCに焦りが見え、パスはつなぐが、中に効果的なパスが入らない。16分、ミルナーに代えてA.ジョンソン、ナスリをボランチに。23分にはレスコットに代えて左SBにコラロフを入れ、クリシーを右SBにコンバート、リチャーズをCBに回す。
 ナスリが右ライン際からあわやゴールのクロス。31分、左サイドからコラロフのシュート性のクロスはGKハワードがナイスセーブ。41分にはバリーに代えてデヨングを入れてワンボランチに。だがこうしたポジションチェンジを伴う選手交代をするたびにバランスが崩れて、効果的な攻撃ができなくなる。
 結局、最後までエバートンの積極的な守備を崩せないまま、タイムアップ。マンCが悔しい苦杯を喫した。これでまたマンUに勝点で並ばれてしまった。一時の攻撃力が影をひそめ、得点力が落ちている。連戦が続く。疲労が集積し、動きにキレとスピードがなくなっていることが気掛かりだ。