とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

インテル、19位レッチェに不覚 7連勝でストップ

 7連勝で4位まで上がってきたインテルだったが、週半ばのコッパ・イタリアで敗戦。第20節は19位レッチェとの対戦。スナイデルをトップ下に起用し、その下に、オビ、カンビアッソサネッティを並べる布陣でスタートした。
 しかしこれが機能しない。ホームのレッチェは前からのプレスに後方ではしっかりブロックを形成して、インテルの攻撃陣を中に入らせない。それでも11分、GKへのバックパスを奪い取ったミリートがシュート。だがDFがクリア。
 レッチェはブロックを作って守っては、インテルのミスを奪ってカウンター。次第にレッチェ・ペースになってくる。19分にはレッチェのクリアボールをサネッティがヘディング。これをFWムリエルが奪う。CBサムエルが振り切られる。シュート。だがGKジュリオ・セザールが好セーブを見せる。23分にもカウンターから右SHクアドラードがミドルシュート
 インテルスナイデルがボールを欲しがって下がり過ぎ。これでボランチの守備が混乱。スナイデルが攻撃に上がっても、サネッティカンビアッソが下がり過ぎて、バイタルエリアが空き、レッチェのカウンターに使われる。
 それでも前半の後半から次第にインテル・ペースになってくる。25分、パスミスを拾ったスナイデルループシュート。30分にはサネッティからミリートスナイデルとつないで最後はオビがシュート。これはDFがブロック。その直後のCKにサムエルがヘディングシュート。しかしGKベナッシがナイスセーブ。さらに32分、カンビアッソのスルーパスパッツィーニが抜け出しシュート。再びGKベナッシがファインセーブ。33分にはマイコンミリートとのワンツーから走り込みシュート。DFがブロック。
 しかし先制点はレッチェに訪れる。40分、MFオリベーラのサイドチェンジから右CBオッドのクロスにボランチのジャコマッツィが上がってシュート。ボランチの上がりをCBがつかまえきれなかった。
 前半はこれで終わり。攻撃のバランスが戻らないインテルは後半最初からスナイデルアルバレスに交代。アルバレスは右サイドに張る場面が多く、中央の守備と攻撃にスペースができて、インテルの攻撃がスムーズになってくる。6分、アルバレスのCKにサムエルがヘディングシュート。ポストに当たったはね返りをカンビアッソがヘッドで押し込むがオフサイド
 26分にもアルバレスのCKにルシオがヘッドで返し、ミリートがシュート。だが再びオフサイド。27分にオビに代えてサラテを入れると、長友とのコンビネーションもなくなり、左サイドから攻められなくなる。41分、マイコンミドルシュートはGKベナッシの正面。45分、マイコンのFKにパッツィーニがヘディングシュート。三たび、GKベナッシがミラクルセーブ。直後にはディミケーレのシュートをGKジュリオ・セザールが好セーブ。
 結局、最後まで中を固めるレッチェの守備を崩せず、そのまま後半も終了。0-1で8試合ぶりにインテルが敗戦した。やはりスナイデルを入れた時の連携が課題。かと言っていなければ攻撃の正確性や意外性が半減する。もちろんGKベナッシの好守備に3点は失ったとも言える。モッタもそろそろ帰ってくる頃。連勝中のように、左アルバレス、右サネッティでよく動いて撹乱し、後半得点が欲しい場面でスナイデル投入という方がよくないか。いずれにせよ、守備の安定で連勝してきたインテルだったが、守備を固める下位相手に攻撃力の課題を露呈した一戦だった。