とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ベガルタ対サンフレッチェ、首位攻防は前半面白く、後半重い一戦。

 勝ち点差2でサンフレッチェが追うJリーグ首位攻防戦。お互い堅い守備と一瞬の隙を突く攻撃で面白い展開となった。
 序盤はベガルタ・ペース。6分、左SHリャン・ヨンギのCKにFW赤嶺がヘディングシュート。そして11分、CM角田の縦パスをウィルソンが受けて、赤嶺がキープ。4人のDFを引き付けてスルーパスを出すと、FWウィルソンが抜けてゴール。早々とベガルタが先制した。
 一瞬の隙を突いた得点。しかし、その後からサンフレッチェも反撃していく。16分、右CB森脇のクロスにCF佐藤のヘディングシュートはポストを叩く。17分にはFW高萩の縦パスからFW石原が反転してシュート。さらに20分、高萩のキープからCB森脇が上がってミドルシュート。25分には高萩が右サイドで縦に流すと、ミキッチが走り込んでクロス。佐藤がうまく合わせてシュートを放つが、DFがブロック。サンフレッチェはパスを回して攻めていくが、ベガルタの守備も堅い。
 26分、ウィルソンが右SH太田とのパス交換2回、最後は太田のスルーパスにウィルソンが抜け出してシュート。30分にはウィルソンのクロスに赤嶺がヘディングシュート。両チーム、よくボールが回って、チャンスも多い。39分、CM青山が右に流し、右SHミキッチのドリブルからクロスに高萩がループシュート。わずかに大きい。
 ベガルタも42分、リャンを起点にウィルソン、赤嶺とつなぎ、最後はウィルソンのクロスから赤嶺がシュート。だがGK西川がナイスセーブ。さらに43分にはカウンターからリャン・ヨンギがドリブル。クロスに赤嶺がシュート。またもGK西川がナイスセーブを見せる。
 前半も45分が過ぎ、このまま終わるかと思われたロスタイム3分、CB千葉からの縦パスを石原が受けて右に流すと、ミキッチのクロスに佐藤が飛び込む。ゴールとGKに背を向けたまま、左足アウトで流し込む。ゴール。佐藤寿人にしかできない芸術的ゴールでサンフレッチェが前半のうちに同点に追い付いた。
 後半は序盤2分、リャンのクロスに右SB菅井が走り込んでヘディングシュート。GK西川ナイスセーブ。サンフレッチェも5分、ミキッチのクロスに石原がヘッドでつなぎ、左SH清水がシュート。だが、お互い守備が堅く、攻撃が停滞する。膠着状態。
 18分、佐藤に代えて森崎浩司を投入。すると19分、森崎浩司が起点となって右に流し、青山のクロスを高萩が落とすと、森崎浩司が走り込んでボレーシュート。停滞感から一瞬で目を覚ます勝ち越しゴール。
 ベガルタは21分関口、26分松下を投入。角田をCBに下げ、攻撃的に出る。サンフレッチェは23分、清水に代えてファン・ソッコ。守備を固める。ベガルタが攻めるが、なかなか決定機がつかめない。うまくサンフレッチェがパスを回す。と思ったら34分、森崎和幸に富田がプレッシャーをかけて、思わずバックパス。これが弱くウィルソンに拾われ、GKをかわしてシュート。ベガルタサンフレッチェのミスで追い付く。
 その後はがっぷり四つ。サンフレッチェ石川、ベガルタは中原を投入し、ゴールを狙うが、なかなかチャンスを作れない。43分、リャンのFKのクリアを石原が受けて、左サイド、ファン・ソッコが右にサイドチェンジすると、代わったばかりの石川が抜け出しシュート。だがバーにはね返される。最大のチャンスを逃してしまう。後はベガルタが攻めるが結局タイムアップ。首位決戦は2-2のドローで終えた。
 前半は首位攻防らしい動きのあるゲーム。後半は順位を気にしての守り合う展開。しかしどちらも勝ち切れない。今年のJリーグは混戦が続く。どこが抜け出すか、まだまだわからない。