とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

セレッソ、清武から柿谷にバトンタッチの同点ゴール

 清武のセレッソでのラストゲームということでホーム長居スタジアムには3万6千人を超えるサポーターが集まった。だが3位レッズも好調。中盤の守備からサイド攻撃を仕掛ける。セレッソはレッズの厳しいプレスをかいくぐってスルーパスを放つが、レッズの中央の守備を厳しくなかなか連携した攻撃を作れない。
 9分、カウンターから左WB梅崎がドリブル、CF原口の落としからMFマルシオ・リシャルデスミドルシュート。GKキム・ジンヒョンがナイスセーブ。直後のCKにCB永田がヘディングシュート。次第にレッズがダイレクトパスをつなぎ、ペースを握っていく。
 17分にはCB坪井のフィードを原口が落とし、マルシオがスルーパス。柏木がわずかに届かない。そして20分、CB槙野の縦パスを原口が落とし、ボランチの鈴木が柏木とのワンツーで抜け出してシュート。レッズが先制点を挙げた。原口がCB茂庭を引き付け、空いたスペースに鈴木が入っていった。原口のワントップがいい。これまでのドリブル突破だけでなく、ポストプレーもよくこなし、うまく機能し出した。
 26分、清武のクロス性のスルーパスに柿谷が抜け出す。が、トラップミス。しかしこのあたりから次第にセレッソがペースを掴み出す。28分、MFキム・ボギョンが右に流し、柿谷のクロスに清武が走り込む。が届かない。直後には清武のクロスに柿谷がヘディング。わずかに逸らしてゴールを狙うが、GK加藤がナイスセーブ。さらに30分、左サイドで丸橋のキープから清武が抜け出し、クロスに柿谷がボレーシュート。だがGK加藤の正面。33分にもFWケンペスのクロスに柿谷がシュートするが、GK加藤がまたもファインセーブ。セレッソの攻勢にGK加藤が立ちはだかって、どうしても得点にならない。
 前半終盤にはレッズも攻勢。40分、梅崎のクロスをマルシオが落とし、阿部がミドルシュート。GKキム・ジンヒョンがナイスセーブ。さらにマルシオのCKを阿部がドンピシャ・ヘッドで叩きつけるが、またもGKキム・ジンヒョンがセーブ。両チームともGKがよく当たっている。
 後半に入り、セレッソが攻勢を強める。8分、キム・ボギョンが中へドリブルから左に流し、左SB丸橋がミドルシュート。またもGK加藤がナイスセーブ。9分にはキム・ボギョンからCB藤本が落とし、右SB酒本がミドルシュート。13分にも扇原のミドルシュートセレッソが前からプレスをかけるようになり、パスもつながり始める。清武がリンクマンとしてよくつなぎ役をこなしているが、ゴールが遠い。
 13分、レッズは平川に代えて宇賀神を投入。24分には宇賀神がマルシオとのワンツーで右サイドをえぐり、クロスを入れるが、柏木、原口、梅崎に合わない。25分、柏木に代えて田中達也、36分には原口に代えてデスポコビッチを投入する。セレッソは28分に丸橋に代えて播戸。左SBに扇原を回し、山口のワンボランチ。柿谷をトップ下に。さらに36分には清武を下げてブランキーニョを入れる。
 42分、阿部のサイドチェンジから宇賀神がクロス。デスポトビッチが走り込むが、足が長過ぎて?合わない。45分にも梅崎、田中とつなぎ、デスポトビッチがシュートするが、DFがブロック。レッズがゲームを決めるチャンスを逃すと、セレッソは44分、右SB酒本を下げて永井を投入。超攻撃的布陣で清武に捧げるゴールをめざす。
 そしてロスタイム1分、ブランキーニョからのパスを播戸が落とし、キム・ボギョンミドルシュート。GK加藤が弾いたボールに柿谷が詰めて、シュート。土壇場でセレッソが同点ゴールを挙げた。
 レッズが次第に守備的になる中で、セレッソの気持ちがようやく結果となって、同点に追い付いたという感じ。清武の後継は柿谷と言われているけれど、明らかにタイプが違う。中盤のつなぎや流動性が落ちることは致し方ないが、その分、柿谷がさらに得点感覚に磨きをかけてがんばってほしい。