とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

安定感抜群。なでしこは落ち着いたプレーで壮行試合を終える。

 男子五輪代表の壮行試合の前に行われたなでしこジャパンの壮行試合。さすがW杯優勝、世界一のなでしこは若手主体のオーストラリア代表相手に余裕のゲーム。宮間、大儀見、澤とそろい踏みで3得点。圧勝でみんなの声援を受け取った。
 先発は大儀見と安藤の2トップに川澄と宮間がサイドに開く。ボランチは鉄板の澤と阪口。CBに岩清水が帰ってきた。開始早々の1分、宮間のCKに澤がヘディングシュート。4分には近賀のスルーパスに大儀見が反応してシュート。GKバービエリがセーブ。それにしても、W杯以来、このメンバーで戦うなでしこは安定感抜群。7分、オーストラリアのクロスに岩清水がさすがの読みでパスカット。男子と違って全く落ち着いて見ていられる。
 8分には川澄のクロスに宮間がヘディングシュート。11分、宮間が中盤でボールを奪われるが、阪口がカバーして事なきを得る。さすが阪口もこのメンバーだと安心して余裕のプレーを披露する。12分、宮間のCKに大儀見がヘディングシュート。永里改め大儀見はすっかりなでしこ不動のCFだ。
 それでも14分、安藤のバックパスをFWサイモンにカットされ、クロスに長身FWギルがヘディングシュート。しかしGK福元が正面で抑える。21分には澤の落としから大儀見がミドルシュート。そして25分、川澄がドリブルでPA内に進入すると、MFバットがファール。PKのチャンスを宮間が落ち着いて決めて、なでしこが先制する。
 31分、宮間のクロスに澤がヘディングシュート。33分、川澄が右サイドから中に切れ込みシュート。33分、宮間のCKに岩清水がヘディングシュート。35分、川澄のスローインを安藤とDFが競って、こぼれ球に大儀見がボレーシュート。37分には宮間のドリブルからクロスに安藤と大儀見が飛び込む。
 このまま前半を終えるかと思われたロスタイム1分、宮間のスルーパスに近賀が右サイドを駆け上がり、GKとDFに間に絶妙のクロス。大儀見がきれいに合わせて追加点を挙げた。近賀のクロスがお見事。酒井宏樹がお手本にしてほしいサイコーの球筋。
 後半は最初から矢野と大野、それにGKを海堀に交代する。3分、宮間の長いクロスに大儀見がヘディングシュート。6分、矢野のところで粘られてボールを奪われ、右SBウズンラーのクロスに長身FWギルが合わせる。だが熊谷と近賀でクリア。12分、川澄は左サイドをドリブル突破、切り返してクロスと思いきやシュート。DFに当たってポストを叩く。
 そして13分、宮間のCKを熊谷が落とし、澤がダイレクトでシュート。なでしこが3点目を入れる。この後、澤に代えて田中、大儀見に代えて丸山、さらに宮間に代えて高瀬を投入。さすがにこれだけ代えると攻撃をコントロールする選手がおらず、個人技の突破に終始。ロスタイムに丸山のドリブルから高瀬がシュート。チャンスと言えばこれくらい。それでもオーストラリアにも攻撃らしい攻撃をさせず、きっちりと3-0でゲームを閉じた。
 完璧な勝利。安定感抜群。後はしっかり調整して思い切って戦うだけ。いよいよなでしこたちのW杯、五輪連覇を目指すチャレンジがスタートする。壮行試合はこうでなくっちゃ。気持ちよく、「がんばれ、なでしこジャパン」と言いたくなる。