とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこ、フランスに完敗。さあ、これからコンディションを上げていこう。

 五輪前最後のテストマッチ、フランス戦。五輪初戦をアメリカと戦うフランスはコンディションも万全。いい動きで序盤からなでしこを圧倒した。
 6分、鮫島がパスの出しどころを探して逡巡するところを右SHトミが奪い、CFデリのポストからトミが抜け出してシュート。フランスのプレスが効果的。澤と阪口のボランチを抑えられ、日本のパスがうまく回らない。7分には阪口から川澄へのパスをCBメイユルにカットされて、攻撃の中心ネシブのドリブルを許してしまう。
 さらに9分には左SBボンバストルのスルーパスに左SHティネが抜け出して、クロスにネシブのシュートがバーを叩く。さらにはね返りをトミがシュート。12分にもボランチのアビリのドリブルからデリがシュートを浴びせる。
 日本は19分、大野が中に入り込んだ近賀をポストに右サイドを上がりクロス。ここからようやく機敏な動きを見せるようになった。しかし24分、ボンバストルのアーリークロスをCBの間に入れられ、デリが斜めの動きで抜け出しシュート。フランスが先制点を挙げる。ボンバストルのクロスの正確さ、デリのスピードも見事だったが、中盤でボンバストルがフリー。近賀が寄せるが、その前にクロスを入れられた。
 日本もその直後、宮間を起点に大野のループ状のスルーパスに大儀見がシュート。だがGKブアディがナイスセーブ。32分、川澄のキープからクロスが大野の前にこぼれてシュート。DFがブロック。さらに近賀がシュートを放つが、大儀見が受け切れず、チャンスをつぶした。
 前半終了間際の43分、宮間のFKはGKブアディのスーパーセーブ。こぼれ球を澤がシュートするが、ポストにはね返される。さらに44分、大儀見のシュートはGKブアディがナイスセーブ。20分過ぎからはなでしこもいい攻撃を見せたが、ゴールに嫌われて得点ならず。1-0で前半を終えた。
 後半に入って日本は前から追いかけはじめる。宮間が中盤を広く積極的に動いてボールを触り、中盤から長く正確なパスを前線に入れる。鮫島の上がり、大儀見の飛び出し、ポストプレー。日本がペースをつかむが、なかなか決定的チャンスは作れない。
 21分、阪口のところで相手のエース、ネシブにボールを奪われ、スルーパスを出される。阪口にまだいつもの軽快なプレーが見られない。26分にはフランスに押し込まれ、ティネのポストプレーからボランチのビュサグリアがシュート。
 日本は22分、川澄に代えて岩渕。28分には大野に代えて安藤を投入。特に岩渕が積極的な動きを見せるが、もう一つ突破し切れない。すると28分、ビュサグリエのCKに長身187cmのCBルメールが飛び込みヘディングシュート。強烈にネットに突き刺された。大儀見が付き、熊谷が競るが、ルメールの方がもう一つ高くて強い。2-0。
 38分、宮間のスライディングでボールをキープし、大儀見がミドルシュートを放つが、安藤に当たってしまう。後半はほぼ互角の動きができて、押し込む場面も見られたが、強くて高いCB陣の前に無得点に抑え込まれた。
 このゲーム、コンディションの差は明瞭。しかも相手のホームでの試合。勝つのは難しかったが、いい経験にはなった。これで気を引き締め、W杯のようなチャレンジ精神を取り戻して、25日初戦のカナダ戦に臨みたい。がんばれなでしこ!