とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

日本、危なげない引分けでグループリーグ1位通過。なでしこ以上に可能性を感じる。

 グループリーグ1位通過を賭けたホンジュラスとの対戦。決勝トーナメント進出を決めた日本は大幅に選手を代えてスタートした。CFに杉本、右SHに宇佐美、左SHに斎藤。ボランチに山村と山口。酒井高徳を左SBに回し、右SBには村松を入れてきた。
 ホンジュラスも勝てば1位通過ということで、序盤から高いプレスをかけてくる。日本は新しいメンバーで連携が取れない。中盤でミスを連発しホンジュラスに攻め込まれる。再三クロスを入れられるが、吉田、鈴木のCBではね返す。特に鈴木の成長が著しい。
 日本がようやくシュートを放ったのは16分、酒井からのフィードを大津が受けてミドルシュート。日本の攻撃は大津が引っ張るが、初出場の杉本、宇佐美、村松のところでパスがつながらない。20分にはトップ下ロサノがドリブルからシュート。35分、酒井がミドルシュート
 39分、左SHマルチネスのスルーパスにCFベントソンがCB吉田をうまくかわしてシュート。だがGK権田がナイスセーブ。弾いてこぼれたところをロサノが走り込むが、GK権田が抑える。さらに42分、フィゲロアのFKはホンジュラス選手に当たってコースが変わるが、GK権田がファインセーブ。日本は堅い守備でホンジュラスにゴールを割らせない。44分、ようやく宇佐美のFKがゴール前に入るが、CF杉本のヘディングシュートはDFにはね返された。
 前半は新メンバーでヒヤヒヤとした時間帯。だが後半に入ると日本がペースを取り戻す。序盤、ホンジュラスが早いプレスを仕掛けるが、日本は高い技術を見せてかわし、逆に反撃。3分、斎藤のスルーパスに杉本が抜けるが、GKメンドーサがセーブ。5分には大津がミドルシュート
 日本が後半に入り中盤で落ち着いて技術の高さを見せ、プレスをかわしてパスを回せるようになる。さらに22分、杉本に代えて清武を入れて、大津をトップに上がると、さらにパスが回る。36分には斎藤に代えて永井。36分、宇佐美のFKはGKの逆を取ってゴールに向かう。間一髪セーブされるが、いい感触。
 38分、清武のサイドチェンジから永井がシュート。GKメンドーサがセーブ。44分には宇佐美のCKに山村がヘディングシュート。GKメンドーサのナイスセーブに阻まれる。しかし、引分けを狙うのではなく、あくまで攻めていった。最後はDFラインでパスを回して時間を使い、タイムアップ。危なげないゲームでドロー。日本が首位でグループリーグを突破した。
 前半はどうなるかと心配したが、後半は技術を出してゲームをコントロール。いいゲームをすることで、控え選手も溶け込んで、18人が一つのチームになって決勝トーナメントに臨むことができるようになった。なでしこ以上にいいムード。これでますますメダルの期待が高まった。