とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

うーん、つまらないゲーム。首位通過の可能性もあっただけに、もっと積極的に勝利を狙うべきではなかったか?

 スウェーデンに得失点で2点差を付けられた日本は、2位通過でも決勝トーナメントの相手はイギリス又はブラジル。首位通過で先日0-2で敗戦したフランスと会うよりはいいという計算もあっただろうが、うまくレギュラー陣に休養をさせつつ、いかに決勝トーナメントにつなげるかが問題。とりあえず、澤、阪口、大儀見、大野、鮫島、川澄をベンチに置いて、田中、高瀬、矢野、岩渕、丸山、安藤を先発させた。
 序盤は日本が南アフリカを圧倒。いつ得点できるかという感じだったが、肝心なところでパスがつながらず、そのまま時間ばかりが過ぎていく。12分、高瀬のクロスを丸山がワンタッチで前に送り、安藤が抜け出すが、シュートはGKがブロック。17分、高瀬のクロスに安藤がヘディングで合わせようとするが、DFに寄せられ、ジャストミートできない。
 逆に南アフリカが23分、モディスの伸びのあるすばらしいミドルシュートがゴールを襲う。わずかにバーの上。しかしこのあたりから南アフリカが攻勢をかけてくる。日本は安全にパスを回そうとして、却ってミスを連発。チャレンジをしなければゴールもあり得ない。37分、矢野がミドルシュートを放つが、GKムンタウェニがナイスキャッチ。日本はペースをつかめないまま前半を終える。
 後半になってもなかなか日本のペースにならない。逆に南アフリカが自信を深めて、中盤でボールを奪い再三ショートカウンターを仕掛けてくる。それでも5分、岩渕がドリブルからミドルシュート。9分には岩渕に代えて川澄を投入する。
 すると宮間が前線に上がり、日本が攻勢を仕掛ける。20分、矢野のスローインから丸山がうまくターンしてドリブルで切れ込み、クロスに安藤がシュート。だがDFがブロック。21分には宮間のCKを高瀬がヘディングで戻し、田中がヘディングシュート。しかし枠を外す。
 32分には阪口も投入。35分、田中のドリブルから高瀬のスルーパスに安藤がつないで田中がシュート。さらに高瀬がドリブルで仕掛けるが、DFがクリア。37分には川澄のCKに田中が合わせるが、わずかにポストの左。40分にもCKからニアに安藤が飛び出し、シュート放つが、DFにブロックされる。
 前半早々に2点を挙げたスウェーデンだったが、後半に1点を返され、終了間際にはついにカナダが同点に追いつく。日本はゴールを上げれば首位通過。だがなでしこは完全にゲームを閉じにかかる。DFラインでボールを回して、縦パスを探るが、パスを出せないまま、またDFでパス回し。こうして長いロスタイム5分も過ぎ去り、タイムアップ。結局スコアレスドローのままゲームを終えた。スウェーデン対カナダは2-2で終えたため、日本は結局2位通過。ブラジル対イギリスの敗者と戦うことが決まった。
 それにしてもつまらないゲーム。特に後半の終わり10分はただただ時間が過ぎるのを待つだけ。休養にはなったが、これで選手の気持ちが切れないことを祈る。たぶん大丈夫だとは思うが、攻撃陣の得点チャンスのバラエティを拡げることはできなかった。うーん、つまらないゲーム。やはり積極的にゴールを狙い合うゲームが観たかった。気持ちと体力の双方を高めて、決勝トーナメント1回戦に臨んでほしい。