とんま天狗は雲の上

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アントラーズとレッズを分けたのは気迫の差?

 第22節、4位レッズ対13位アントラーズ。とは言っても両チームの勝ち点差は6。レッズと首位サンフレッチェとの差5と大して変わらない。そういう意味でもアントラーズとしては勝って上位との差を詰めたい一戦。だが、序盤からレッズの気迫が上回った。
 9分、阿部のサイドチェンジから宇賀神のクロスを柏木が落とし、槙野が強烈なミドルシュート
 アントラーズは新戦力レナトががんばる。12分、レナトのシュートはCB永田がブロック。こぼれ球をドゥトラミドルシュート。さらに14分、平川からボールを奪ったレナトのクロスに大迫が角度を変えるシュート。だが枠に入らない。
 レナトは可能性を感じるんだけど、興梠と大迫の2トップが淡白。小笠原のいないボランチは柴崎と青木で組んだが、どちらも守備的で攻撃に厚みが出ない。25分、ドゥトラのドリブルを阿部が倒して得たFKをレナトが狙うが、GK加藤が好セーブでキャッチした。
 レッズもサイドから攻めるがなかなかトップに入らない。と思っていた26分、CM鈴木啓太が右に流すと、平川が中に切れ込んでシュート。新井場がブロックに入るが、こぼれ球が宇賀神へ。狙いすましたシュートが大岩と原口の足元を通ってゴールに突き刺さる。レッズ先制。アントラーズボランチの位置取りが低くて寄せきれない。そしてイエローカードをもらった大迫に代えて28分、早々と遠藤を投入した。興梠のワントップ、トップ下をレナトに任せる。
 30分、レナトがトップ下で収めて右に流すと、遠藤が入れ替わりに中にドリブル、最後は青木がミドルシュート。だが、大きくふかす。なかなかゴール前まで入っていけない。逆に35分、柴崎のパスをカットしたCB永田がそのままドリブルで上がると、最後は右に流して柏木がキープから梅崎がシュート。惜しい、バーを叩く。やっぱりアントラーズが淡白。
 すると39分、梅崎が左にはたくと宇賀神が斜めに早いパス。原口が抜け出し、キレのある切り返しからシュート。レッズが追加点を挙げた。2-0。
 後半アントラーズが攻勢に出るかと思ったが、やはり序盤はレッズ・ペース。4分、平川のクロスに原口がヘディングシュート。しかしオフサイドの判定。それでも10分、左からのCKに岩政が飛び込みヘディングシュート。ようやくアントラーズが反撃を開始する。21分にはレナトがFK。だがGK加藤がキャッチ。
 アントラーズは21分、ドゥトラに代えてジュニーニョ。さらに32分にはレナトを交代。本山を投入する。レッズも30分デスポトビッチ、36分田中達也、40分には宇賀神に代えて野田を投入。レッズは守備を固めてゲームを閉じにかかる。
 33分、ジュニーニョミドルシュート。35分、遠藤のCKに岩政がフリーでヘディングシュート。しかし枠に飛ばない。42分、西のスルーパスジュニーニョが右サイドを抜け出しクロスを入れるが、興梠に合わない。
 攻めてはいるがアントラーズに覇気がない。エキサイトしているのは監督ばかり。逆にレッズは守りに気迫を見せる。ロスタイム2分、柴崎のクロスがジュニーニョに飛ぶが、阿部が直前でヘッドでクリア。ロスタイム5分、ジュニーニョのクロスに柴崎がシュート。しかしGK加藤がキャッチ。
 結局、レッズが闘志を見せて守り切り、2-1でレッズが逃げ切った。後半はアントラーズ・ペースだったが、いや前半も序盤を除いてはアントラーズがゲームを支配していたが、レッズの気迫を崩せないままゲームセット。アントラーズは結局上位進出のチャンスを逃し、下位低迷のまま。守備が安定し、良くなってきたかと思ったが、順位を上げるにはまだもうしばらく時間がかかりそうだ。