とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

香川第2戦は初ゴールを挙げるもチームとしては何だかな、というゲーム。

 マンUの第2節はフラム戦。ファンペルシーがトップに入り、右にバレンシア、左にヤング。香川はトップ下に入り、ボランチにはクレバリーと並んでアンデルソンが入った。右SBはラファエル。
 当然、練習ではこのフォーメーションも試しているのだろうが、序盤は全く香川にバスが入らない。そして3分、ブライアン・ルイスがFKを中に入れると、右SHダフがシュート。これがきれいに決まり、早々とフラムが先制した。
 香川にパスをするのはファンペルシーのみ。後はバレンシアもラファエルもアンデルソンもヤングも、ボールを持つと香川が受けに寄るにも拘らず個人突破を試みる。そして10分、左SBエブラのクロスにファンペルシーがハーフボレーをゴールに突き刺す。お見事。ファンペルシーならではのビューティフル・シュートだ。
 一方、香川もトラップミスが多い。まだうまく連携が取れず、パスの強さなど個人個人の特徴がまだ十分わかっていないせいもあるかもしれない。それでも23分、バレンシアからのパスを受けて香川がミドルシュート。24分にはドリブルで上がったバレンシアから香川にパスが出てヤングにつなぐと、ヤングがミドルシュート。GKシュウォーツァーがナイスキャッチ。バレンシアは30分にもドリブルからミドルシュートを放つ。みんな少しでも隙があれば積極的にシュートを放ち、香川にパスをすることは少ない。
 あまり得点の匂いもしないまま時間が過ぎて35分、ファンペルシーのCKからDFのクリアをクレバリーミドルシュート。GKシュウォーツァーが弾くと、香川が詰めていてごっつぁんゴール。このゴールでマンUが勝ち越した。
 さらに37分、バレンシアのスルーパスに抜け出したラファエルが中にパス。香川が受けて左にDFをかわすとシュート。しかしポストに当たってはね返る。惜しかった。マンUの追加点は41分、左サイド、ヤングのクロスにファーサイドでラファエルがドンピシャ・ヘディングシュート。香川はニアに待ち構えるが、そこにはパスは出なかった。
 フラムの反撃はようやく42分、左MHカサンクリクのクロスをCFペトリッチがボレーシュート。エブラが身体を張ってブロックするが、こぼれ球を右SHダフがボレーシュート。GKデヘアがナイスセーブ。ペトリッチが詰めてシュート。GKデヘア、スーパーセーブ。ボールはバーに当たってはね返る。B.ルイスが詰めるが、シュートは枠を外した。
 香川はロスタイム4分、バレンシアのスルーパスに抜け出してクロス。わずかにファンペルシーに合わなかったが、サポーターからは拍手が贈られる。
 後半に入り、ゲームは膠着状態。雨が強くなってきたことも原因かもしれない。13分、香川がドリブルから積極的にミドルシュートを放つがDFがクリア。そして19分、フラムはダフが左サイドに展開して、左SBブリックスがクロスを入れると、ペトリッチが待ち構える前でGKデヘアとCBビディッチが交錯。ボールはビディッチの足に当たってゴールに転がり込む。オウンゴールで1点献上。
 香川はここでお役御免。23分、ルーニーと交代。ヤングもウェルベックに代わり、ルーニーのワントップ、ファンペルシーがトップ下に下がる。1点差に追い付いたフラムはデンベレを中心に攻勢にかかる。24分、デンベレのミドルシュートはGKデヘアがナイスセーブ。25分にはFKからデンベレがドリブル。CBヒューズとのパス交換からデンベレがシュート。GKデヘアがナイスセーブ。27分にはペトリッチに代えてロダリェガを投入。37分、B.ルイスのスルーパスからロダリェガがシュート。CBキャリックがブロック。
 マンUはようやくロスタイムにクレバリーのスルーパスを受けたルーニーが切り返しからミドルシュートを放つが、その直後、ルーニーがロダリェガと交錯、踏み付けられて全治4週間の負傷で担架に運び出された。ロスタイム7分にはデンベレのクロスにB.ルイスがヘディングシュートを叩き込むが、GKデヘアがナイスパンチング。デヘアの好プレーで何とか逃げ切ったが、香川が交代後はパスも回らず、個人技で突破を試みるばかりで、ボールを奪われては反撃を食らう。昨シーズンまでのつまらないマンUに戻ってしまった。
 初戦はルーニースコールズからパスが出てよく機能した香川だったが、このゲームでは他の選手からのパスが出ず、せっかくの香川を生かせない。このままゲームを重ねれば香川ももっとフィットするのだろうか。初ゴールも喜び半分、不安半分のゲームだった。これからまだまだ時間がかかりそうだ。