とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこリーグ杯はベレーザが優勝。気持ちで掴み取った3連覇。

 前日U-20女子W杯が終了したばかりなのに、テレビ欄を見たらなでしこリーグ杯の決勝戦があった。なでしこ姉さんの活躍も観なくては。ベレーザのベンチには田中美南と土光が入っている。出場はないだろうが、ちょっぴり期待。
 ベレーザは勝つと3連覇というので、昨年はベレーザが勝ったの?と思ったら、2007年、2010年に続いての大会だそうで、なぜに3年に1回? メンバーは圧倒的にレオネッサの方が上回っている。
 しかしベレーザの選手たちが立ち上がりから積極的に攻めていく。2分、伊藤がミドルシュート。4分、レオネッサのCFゴーベル・ヤネズミドルシュート。そして6分、CB高良のパスを右SH伊藤がカット。そのまま縦パスにFW小林弥生が走り込み、横パスをダイレクトで永里がシュート。ベレーザが幸先よく先制する。
 その後はベレーザが粘り強く守る。14分、川澄のドリブルからゴーベル・ヤネズが抜け出すが、岩清水がクリア。21分にはチ・ソヨンが反転からミドルシュート。次第にレオネッサ・ペースになってくる。そして23分、中盤で大野、澤と回し、近賀のスルーパスチ・ソヨンが走り込みシュート。レオネッサらしいサッカーで同点に追い付いた。
 さらに30分、GK松林のフィードを近賀がヘッドで弾き返すと、ゴーネル・ヤネズが走り込み、深い角度からGKをかわしてシュート。巧い。岩清水が残っていてオフサイドを取れなかった。レオネッサ勝ち越し。
 だが、星川監督は守備が気に入らなかったのか、35分、ベッキーに代えて田中明日菜を投入。高良を左SBに回す。36分、大野の大きなサイドチェンジから川澄がドリブルで駆け上がり、切り返してシュート。GK松林がファインセーブ。38分にはチ・ソヨンのFKに田中がヘディングシュート。ポストに当たり、DFがかろうじてクリア。レオネッサが完全にゲームを支配する。
 しかし44分、左SB小林海咲が前線にフィードを入れると、永里がヘディングでCB甲斐を置き去り、寄せてきたCB田中もかわしてクロス。小林弥生がシュート。前半のうちにベレーザが同点に追い付いた。これが大きかった。
 後半になるとまたベレーザに動きが戻り、積極的な攻撃を見せるようになる。すると11分、左SB高良がGKに戻したバックパスを永里が拾って、GK海堀をかわして無人のゴールに流し込む。ベレーザが再度リード。
 その後はレオネッサが攻める。20分、チ・ソヨンのスルーパスに大野が走り込み、クロス性のシュート。GK松林が弾くと近賀がシュート。だが岩清水がブロック。21分川澄がドリブルで駆け上がり、クロスに大野がシュート。GK松林がファインセーブ。30分、チ・ソヨンのスルーパスに川澄が走り込み、クロスにゴーベル・ヤネズがシュート。岩清水がブロック。GK松林が抑える。34分、近賀のクロスに川澄がシュート。GK松林がまたもスーパーセーブ。CKに田中がドンピシャヘッド。だが枠を外す。
 ベレーザも反撃。43分、小林弥生から伊藤のスルーパスに永里がシュート。だがGK海堀が正面でキャッチ。レオネッサが必死の反撃。44分、GK海堀のフィードから中島がつなぎ、川澄が走り込む。クロスに何と!澤が走り込みヘディングシュート。しかしボールはポストに当たってGK松林が掻き出す。岩清水がクリア。ロスタイムにも2度ほどクロスからヘディングシュートがあったが、いずれも枠を外した。最後は時間稼ぎか、田中美南が交代出場したところでタイムアップ。粘り強く守り切ったベレーザがレオネッサに久し振りに勝利。なでしこリーグ杯3連覇を達成した。
 野田監督がおおはしゃぎで喜ぶ。よくやったベレーザ。まだまだ足りないところは多いけれど、レオネッサの独壇場を止めるのはベレーザしかいない。これからも意地を見せてレオネッサのライバルとなってほしい。まずはおめでとう!