とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

CLガラタサライ戦、香川はいつものプレーで決勝点をアシスト。

 日本人選手が所属するチームがCLリーグに進出するというだけで出場できるかと話題になった時代もあったのに、香川はチームの中心として普通にプレーし、アシストを決めた。これからさらに活躍していくだろうから、ここでそれほど騒ぐ必要もないが、ルーニー欠場で心配されたナニやバレンシアとの連携も取れるようになって、いよいよチームの重要な一員として活躍していきそうだ。
 相手のガラタサライウルグアイ代表GKのムスレラやブラジル代表のフェリペメロ、コートジボワール代表のエブエ、トルコ代表のアルティントップと各国の代表選手が並ぶ。他のメンバーもほとんどトルコ代表だそうだ。グループHでは2強の両チームの戦いだ。
 序盤から香川がよくからんで、マンUのパスがよく回る。そして7分、CMキャリックの縦パスをCFファンペルシーが落とし、キャリックが香川にパス。香川から上がっていくキャリックにタイミングよくスルーパスが通り、GKムスレラをかわしてゴール。マンUが幸先よく先制した。
 ガラタサライは序盤、守備を固めカウンター狙い。10分、CMアルティントップから左SHアムラバトがカウンターで駆け上がりミドルシュート。バーを叩いた。
 ガラタサライのプレッシャーが早い中、香川はいつものように選手と選手の間に顔を出してはパスを受けて回す。これまであまりパスが出なかったナニやバレンシアも香川に預けては上がっていくシーンが多く見られた。ファンペルシーがなかなかボールに触れない中、香川がマンUの攻撃にリズムを与えている。
 それにしてもナニはどうしてあんなに右サイドに行きたがるのか。右サイドをナニとバレンシアで崩し、再三クロスを入れるが、ファーで1枚足りず、なかなか中央で合わない。ガラタサライのSHアムラバトも速い選手で、右にポジションチェンジして以降はマンUの左サイドが何度も脅かされた。
 33分、スコールズが香川とのパス交換から左に流す。受けたナニも香川とのパス交換からスルーパスに。これに香川が走り込み、PA内に侵入。CBマンケウに倒されてPKかと思ったが、ボールごとさらわれており、ファールの判定は出なかった。香川が常にボールサイドによってパス交換をすることでボールが動き、リズムが生まれ、突破していく。
 39分、ガラタサライがFKのチャンスにサインプレーからアルティントップミドルシュート。わずかにコースを外したが危なかった。
 後半に入っても香川の調子は変わらない。2分、ナニとパス交換から香川が抜け出しシュート。しかしDFがブロック。いかにも香川らしいプレーだ。ガラタサライも4分、アルティントップがアムラバトとのワンツーからミドルシュート。そして6分、右SBラファエルがドリブルでPA内に侵入すると、FWブラーク・ユルマズが倒してPK。これをナニを蹴るが、GKムスレラに止められた。うーん、ナニの日ではなかった。
 しかしここからガラタサライが盛り返してくる。11分、アムラバトがポストに入って右に展開。アルティントップのクロスにCMセルチュク・イナンがニアに飛び込みヘディングシュート。わずかに外したが、これも危なかった。その後は膠着状態。
 27分、CKからブラーク・ユルマズがシュート。GKデヘアが弾くと、途中交代のエムレ・チョラクがシュート。GKデヘアがファインセーブで弾き出す。32分にはバレンシアのクロスから香川がシュートするも、DFがブロック。その後、スコールズファンペルシー、そして39分には香川も交代。守備を固めてマンUが逃げ切った。
 香川が絶好調という報道だったが、ガラタサライのチャンスも多く、1点でも取られていればどうなっていたかわからないゲーム。だが、香川は攻撃面はもちろん守備面でもしっかり戻って守備をする場面も見られ、マンUになくてはならない選手になりつつある。マンUは好きなチームではなかったが、香川が入ってチームが変わりつつあるようだ。ますますの活躍を期待する。