とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

バルセロナ、今シーズン初めての黒星。セルティック、CLで伝説の残る勝利。

 普段、バルセロナのゲームを見る機会はほとんどない。CLグループG第4戦。セルティックとの対戦。勝てばグループリーグ突破も可能なゲーム。久し振りのバルセロナのゲームを楽しみに観始めた。
 当然のように序盤からバルセロナが押し込んでいく。6分、シャビが右に展開、ペドロのクロスのこぼれをシャビがシュート。サンチェスがコースを変えるシュート。だがGKフォースターがナイスセーブ。嫌な予感。8分、ダニエウ・アウベスからメッシのくさびのパスをサンチェスが戻し、メッシが左に展開。アルバのクロスにメッシがシュート。だが枠を外す。ん、嫌な予感。
 セルティックも当然のようにゴール前に強固なブロックをつくる。185cm以上の巨漢がずらりとゴール前に並ぶと、バルセロナでもなかなか中に入っていけない。セルティックが長いクリアボールで押し返すと、スローインからのクロスをバルセロナがクリア。そこからのCK。21分、マルグルーが蹴ると、CHワニアマがヘディングシュート。これが決まる。何とセルティックが先制。
 だが、バルセロナは失点も意に介することなく、またゴール前でブロックをつくるセルティックに襲いかかる。29分、メッシが右から中に切れ込むドリブル。イニエスタのスルーパスを受けてシュート。だがGKフォースターがスーパーセーブ。33分、メッシからサンチェスのスルーパスにアルバがクロス。だが誰も触れず。37分、ペドロからアウベスのクロスにサンチェスがヘディングシュート。だが、ポストに当てる。41分、メッシから左に展開、アルバのクロスにメッシが走り込む。が、またもGKフォースターがセーブする。
 攻めども攻めども弾き返される。だがまだ余裕。こういうゲームはこれまで何度も経験しているはず。後半のゲーム展開に期待を残す。
 後半に入って右サイドから崩しにかかる場面が多くなる。セルティックの左SBマシューズは弱冠20歳。ダニエウ・アウベスのクロスが2回、3回。だが中央でうまく合わない。6分、アウベスのクロスにペドロがヘディングシュート。だが枠を外す。11分、メッシがドリブルから突然ミドルシュート。GKフォースターがナイスセーブ。15分、メッシの斜めの鋭いクロスにサンチェスが抜け出しシュート。これもGKフォースターがスーパーセーブ。
 20分にはビジャを投入。バルセロナの攻勢が次第にスピードを増す。同時にミスも発生。セルティックが押し返す場面も。25分、メッシの縦パスをアルバが落とし、メッシがシュート。またもGKフォースターがファインセーブ。
 26分、ピケとセスク・ファブリガスを投入。セスクの投入でいっそうバルセロナの圧力が強まる。ビジャ、イニエスタミドルシュートを放つが、枠に飛ばない。38分、イニエスタが倒されて得たPA左隅のFKをメッシが蹴るが、GKフォースターが正面でキャッチ。
 するとその直後、GKフォースターのキックが伸びて、そのままFWワットが抜け出しシュート。何とセルティックがダメ押しとも言える追加点を入れる。どうするバルセロナ。40分、メッシのクロスにペドロがヘディングシュート。DFがブロック。45分、アルバのクロスからビジャがシュート。人口密度が高いPA内。味方に当たる。
 ようやくロスタイム1分、シャビ、イニエスタ、ビジャ、セスクと細かいパスをつなぎ、ペドロがシュート。GKフォースターがまたもナイスセーブ。だがこぼれ球をメッシがシュート。ついにバルセロナが1点を返す。だがゲームはここまで。セルティックジャイアント・キリング! 何とバルセロナ、今シーズン初めて黒星を喫した。
 今のバルセロナに勝つには、セットプレーからの高さ勝負か、カウンターからのDFミスや幸運しかない。そして後はひたすら守り切る。当然GKのスーパーセーブ連発が必要。まさにこれしかないという戦い方でセルティックが勝利した。一方、CBにケガ人が続き、若いバルトラの経験不足という弱点はあったものの、バルセロナの攻撃陣は相変わらず。負けたとはいえバルセロナらしさを十分満喫した楽しいゲームだった。