今週はCWCがある一方で、マンチェスター・ダービーにインテル対ナポリの2位・3位対戦など好カードが目白押し。にも関わらず、仕事でなかなか録画が観られず、歯がゆい思いをした。結局、コリンチャンス戦の前に行われたサンフレッチェ戦を前半途中まで観ていたので、続きを観ることになった。
CWCでは初の日韓対決となったゲーム。たとえクラブ同士でも日韓戦はやはり気になる。イ・グノやキム・スンヨン、カク・テヒなどJリーグでもおなじみの選手が並ぶ蔚山。モンテレイ戦を観る限り、少し調子を落としているかなとは思ったが、それでも怖いチーム。特にCFキム・シンウクの高さとFWラフィーニャの速さは要注意。序盤は蔚山が早いプレスから速い攻撃を仕掛けてきた。
2分、CHコ・ソルギがミドルシュートを放つと、7分には右SBイ・ヨンのクロスをキム・シンウクが落とし、ラフィーニャがシュート。サンフレッチェも8分、14分と高萩がミドルシュートを放っていく。
だが17分、イ・ヨンのアーリークロスをキム・スンヨンが落とすと、ラフィーニャを抑えて先にボールを触ったCB水本がバックパス。ところが前に出てきたGK西川とタイミングが合わず、ゴールへのオウンゴールとなってしまう。ああ。
22分、高萩のCKにサインプレーで森崎浩司がダイレクトにミドルシュートを放つ。蔚山も24分、中盤底からイ・グノのアーリークロスを左SHキム・スンヨンが落とし、CHコ・ソルギがシュート。幼なじみと言うイ・グノとキム・スンヨンのコンビはよく息が合っている。28分にはキム・スンヨンのCKにイ・グノがヘディングシュート。相変わらずよく動き、どの体勢からでもシュートを打てるイ・グノは怖い。
が35分、中盤右サイドからのFKを森崎浩司が蹴ると、佐藤が抜群の抜け出し。ヘディングシュートはGKキム・ヨングァンが一旦は弾き出すが、山岸が詰めてゴール。サンフレッチェが前半のうちに追い付いた。けっして押されていたわけではないが、一瞬のチャンスを捉えて同点に追いつけたのは大きかった。
その後、蔚山が攻め込む。37分、キム・スンヨンのFKにイ・グノがヘディングシュート。GK西川がナイスセーブ。41分、イ・グノがドリブルから中に入れたパスに、キム・スンヨンがミドルシュート。バーを叩く。43分には持ち上がったCB水本がボールを奪われ、イ・グノのクロスにCHコ・ソルギがシュート。だがサンフレッチェはこの時間帯を落ち着いた守備でしのぎ切って、同点のまま前半を終えた。
後半に入ると蔚山が早めにアーリークロスを最前線に放り込んでくる。1分、キム・スンヨンのクロスにキム・シンウクがヘディングシュート。GK西川がキャッチ。5分、右SBイ・ヨンのアーリークロスにキム・シンウクがヘディングシュート。さらに10分、キム・スンヨンのFKにイ・グノがヘディングシュート。GK西川がファインセーブ。西川はアルアハリ戦のケガで頬を8針縫ったばかりなのに、好プレーを連発。西川のプレーがサンフレッチェの勝利を引き寄せた。
そして11分、山岸のクロスに佐藤が走り込む。意図したシュートか、シュートミスか、はたまたスルーしたのか不明だが、ボールはそのままゴールに転がり込んだ。サンフレッチェ勝ち越し。相撲パフォーマンスでこのゲーム、ベンチに控えた森脇にゴールの喜びを伝える。
13分、ラフィーニャがミドルシュート。16分にもCBキム・ヨンサムの上がりからラフィーニャがミドルシュートを放つが、ここもGK西川がナイスプレーで弾き出す。逆に27分、GKキム・ヨングァンのゴールキックを青山が抑えて、森崎浩司がつなぎ、高萩のスルーパスに佐藤が走り込む。ゴール。高萩にCB二人が寄って佐藤がフリーになっていた。決定的なゴールでサンフレッチェが勝利を確信した。
後はサンフレッチェがのびのびとパスを回す。38分、キム・シンウクからのパスにラフィーニャが走り込むも、GK西川が果敢な飛び出しでセーブ。ロスタイムにイ・ヨンにFKを決められたもののそのままタイムアップ。3-2でサンフレッチェが勝利し、CWC5位を確保した。
その後のアルアハリ対コリンチャンスのゲームを観ると、サンフレッチェにコリンチャンスと戦ってほしかったと思うが、仕方ない。来シーズンはACLを勝ち抜き、アジア王者として日本以外開催で初めてのCWC出場を果たしてほしい。サンフレッチェのサッカーをもっと世界にアピールしたい。