とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第18節、チェルシーはCWC敗退の八つ当たりをアストンビラ戦で果たす? 8-0で快勝。

 5戦負けなしと好調が伝えられたアストンビラだが、チェルシーの前では子供扱い。まるで天皇杯のJチームとJAFチームとの対戦のようだった。中でもCWC準決勝以来のダビド・ルイスボランチ起用が当たり、中盤を完全にチェルシーが支配。アストンビラは中盤に寄りつくこともできない。よって攻撃の起点がつくれない。ひたすら守備に追われるゲームだった。
 何よりまず前半3分、右SBアスピリクエタのクロスにCFフェルナンド・トーレスがズドンとヘディングシュート。CBハードが全く寄せ切れていない。アストンビラが最近好調な要因は、若手主体の攻撃的なゲーム運びにある。それがD.ルイスの存在で全く中盤でパスがつなげず、ゲームにならない。また、D.ルイスが中盤に上がることで、左右のSBが積極的に攻撃参加。D.ルイスはCHとは言うものの守備的で、両SBが上がったときにはCBの位置に入る3バックの構え。盤石の守備。
 29分、アザールPA手前で倒されて得たFKにD.ルイスがズドン! ドログバを彷彿とさせる強烈なインサイドキックが壁の上からグッと沈み込み、ネットに突き刺さる。さらに34分、マタのCKをニアでCBケーヒルが受けて反転しシュート。GKグーサンがナイスセーブするものの弾いたボールにCBイバノビッチが詰めて押し込む。チェルシー3点目。37分にはD.ルイスがミドルシュート。前半はアストンビラのシュート2本。それも遠方からのミドルシュートが弱々しく飛ぶだけだった。
 後半に入っても同じ。5分、マタの縦パスからF.トーレスのポストプレー、モーゼスのクロスのこぼれをマタがシュート。GKグーサン、ナイスセーブ。8分、マタのクロスにファーサイドからランパードボレーシュートアストンビラは11分、左WBにベネット、CHにアイルランドを投入。アイルランドがボールをさばき、少し展開ができるようになった。
 だがチェルシーの勢いは止まらない。13分、アザールから右に展開、モーゼスがシュート。GKグーサンがファインセーブ。GKグーサンの働きがなければもっとひどいゲームになっていた。しかし直後の13分、マタが中央に流したパスにランパードミドルシュート。豪快に決まり4点目を追加する。16分、ランパードは満場の拍手の中、ラミレスに交代した。
 アストンビラは18分、アイルランドの展開から右SHロートンがシュート。GKチェフがファインセーブ。これがアストンビラ最大のチャンスだった。22分にF.トーレスをオスカーに交代するとさらにチェルシーの一方的な展開になる。22分、マタが右に展開し、アスピリクエタミドルシュート。GKグーサンがファインセーブ。24分、ラミレスのドリブルからオスカーがシュート。そして30分、4点リードの中でマタに代えてブラジルの新星、18歳のピアゾンを投入する。
 すると直後の30分、ピアゾンのスルーパスにラミレスが抜け出してシュート。5点目。さらに34分、オスカーがPA内に侵入すると、CBハードが倒しPK献上。オスカーが決めて6点目。さらにさらに38分、アザールがオスカーとのパス交換からPA内で切り替えしシュート。7-0と突き放す。
 ここまで7点の得点者がすべて異なるという豪華ぶり。そして44分、ピアゾンのドリブルをCBクラークが止めてまたもPKを献上する。キッカーはピアゾン。プレミア初出場で初ゴールを記録するかと期待されたが、GKグーサンが止めた。初得点ならず。それでもロスタイムにはラミレスがオスカーとのパス交換から抜け出しシュート。8点目を挙げて若いアストンビラを完膚なきまでに叩きのめした。
 CWCの八つ当たりとしてはあまりに無情。だがアストンビラはそれを上回る悲惨さだった。ちなみにチェルシーは次節ノーリッジ戦は1-0と穏当な結果。マンCがサンダーランドに敗れ、2位も見えてきた。対するアストンビラトットナム相手に0-4とショックから抜け出せていない様子。16位にまで順位を下げ、降格圏が気になりだした。