とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リバプールが守り勝つかと思ったが、アーセナルが鮮やかな同点劇。見応えのある好ゲーム。

 どちらも勝ち点3がほしい6位アーセナル対7位リバプールの対戦。アーセナルはジルーのワントップでウォルコットを右SHに起用。対するリバプールスアレスを左SHに下げて、ストゥーリッジをワントップに起用した。序盤からリバプールがボールを回すアーセナルに対して早いプレスをかけていく。
 そして5分、スアレスが左へ展開しようとしたパスをミスキック。しかし右SBサーニャも逆を取られて足を滑らせると、左SBグレン・ジョンソンが抜け出しクロスを入れる。ストゥーリッジに渡りシュートするが、GKシュチェスニーがブロック。しかしはね返りをトップ下ヘンダーソンがしっかり落としてスアレスがシュート。サーニャの身体に当たりコースが変わってゴールに吸い込まれた。早い時間にリバプールが先制。
 アーセナルも6分、ウィルシャーのスルーパスウォルコットが抜け出しシュート。だがGKレイナがナイスセーブ。最近のウォルコットはキレは抜群ながら、シュートがなかなか決まらない。12分、ウィルシャーの縦パスからカソルラが左に展開、ポドルスキーのクロスにジルーがシュート。18分、CKの流れの中からカソルラが縦に入れてフェルメーレンがシュート。DFのブロックしたこぼれ球をウォルコットがシュート。だがまたもGKレイナがナイスセーブ。20分、ウォルコットがドリブルで抜け出し、フリーとなるも三度GKレイナがセーブ。24分、ウォルコットの縦パスからラムジーが中につなぎ、カソルラが左に展開。ポドルスキーがクロスを入れるが、ジルーがわずかに届かない。
 アーセナルが何度もチャンスを作っていくが、リバプールの守備が堅い。特にCHルーカスが効いている。24分にはジェラードのCKにアッガーがヘディングシュート。だがライン上でポドルスキーがクリアした。44分にはダウニングの縦パスにヘンダーソンが左サイドを抜け出して、GKの上を越すループシュート。惜しくもバーを上を越えていった。前半はラッキーな形で先制したリバプールが早いプレス、高い守備意識でアーセナルの反撃を封じ、1-0のリードで終える。
 後半もアーセナルが反撃する。9分、ポドルスキーのクロスにウォルコットがヘディングシュート。12分、ポドルスキーのFKが壁に当たってはね返ったところをもう一度シュート。だがCBキャラガーが身体を張る。
 ところが15分、右サイド中盤でヘンダーソンがボールをもつと、左SBアンドレ・サントスメルテザッカーとスルスルと抜いてシュート。CBフェルメーレンのブロックがDFに当たりヘンダーソンの前にこぼれシュート。またも幸運な形でリバプールが追加点を挙げた。
 アーセナルの反撃が鋭さを増す。17分、ポドルスキーが縦に入れたパスをジルーが落とし、ポドルスキーがシュート。わずかに枠の外。そして19分、中盤右サイド深い位置からのFKをウィルシャーが蹴ると、ジルーがナイスヘディング。鋭い飛び込みでゴールに叩きこんでアーセナルが1点を返した。
 そして22分、サーニャから中につなぎ、カソルラの縦パスをジルーが落とすと、走り込んだウォルコットが強烈シュート。GKレイナが一歩も動けず、ネットに突き刺さる。あっという間の3分間、アーセナルが鮮やかに同点に追い付いた。
 その後もアーセナルが攻勢をかける。25分、ウォルコットが中に切れ込んでシュート。わずかにポストの左。37分にはCKのクリアからカソルラがドリブルで運び、ウォルコットが左に展開、ポドルスキーの縦パスにカソルラが走り込みクロスを入れるが、わずかにジルーに届かなかった。しかしカウンターから見事な展開。
 39分にも同じくカウンターからカソルラが持ち上がり、ウォルコットのスルーパスにジルーが抜け出しシュート。GKレイナがナイスセーブ。42分、ウィルシャーが中盤でボールを奪い、カソルラからジルーの落としにポドルスキーがクロス。ジルーがゴール前に入るが、足に当てるもうまくシュートが打てず。逆にアディショナルタイム4分、スアレスが右サイドでフリーになってドリブルからシュート。だが今度はGKシュチェスニーがナイスセーブを見せる。
 結局このまま2-2のドロー。だがアーセナルの攻撃にリバプールの守備は十分見応えがあった。両チームこの勢いで上位に食いついていきたい。そんな期待を抱かせる好ゲームだった。