とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンC自滅。サウサンプトン会心の勝利。

 プレミアリーグ第26節。ポチェッティーノ監督の交代後、前アドキンス監督からのいいサッカーを継続するも勝利が遠かったサウサンプトンと首位マンUを勝ち点差9で追う2位マンCとの対戦。ホームとは言え、当然サウサンプトンが勝利するとは誰も思わなかったに違いない。ところがゲームが始まるとマンCの動きの悪さが目に付く。
 序盤、サウサンプトンがホームらしく豊富な運動量で攻めていく。しかしマンCのプレスも速い。サウサンプトン攻勢で進んだ前半7分、右SHパンチョンが中盤でバリーからボールを奪うと、そのまま前進してクロス。マンCのDF陣の戻りが遅い。センターを駆け上がった左SHロドリゲスがシュート。GKハートがブロック。しかしそのこぼれ球をパンチョンが蹴り込んでサウサンプトンが幸先よく先制点を挙げた。
 その後もサウサンプトンに勢いがある。マンCはミッドウィークの国際Aマッチに出場した代表選手が多いのか、全体的に動きが鈍い。それでも15分過ぎてようやくマンCがパスを回す展開になっていく。だが、サウサンプトンの選手たちのプレスが速い。
 そして22分、CFランバートの落としを受けたパンチョンが右に展開。ランバートが走り込み、切れ込んでシュートを放つと、GKハートが腰高な態勢からキャッチミス。こぼれ球にOMスティーブン・デービスが走り込んで押し込んだ。なんとサウサンプトンが追加点を挙げた。
 その後28分に得たFKのチャンスはアグエロが壁に当てる。34分、サバレタのクロス性のシュートもゴール前を横切っていった。どうもマンCらしくないパスミスが多い。サウサンプトンにいいようにパスを通され、ドリブルも止められる。DFの戻りも遅い。久々にヤヤ・トゥーレがCHに戻り、ハビ・ガルシアをCBに起用したが、お互いの連携が不十分だったかもしれない。
 それでも39分、サウサンプトンのCKからマンCがカウンター。ダビド・シルバが倒れながらアウトサイドで前にパスを送ると、ジェコが走り込み、さらにD.シルバが右に展開。サバレタのクロスにジェコが走り込んでシュートを放つ。ゴール。マンCが1点を返す。その後はしばらくお互いプレスがかからないバタバタした展開が続く。
 アディショナルタイム1分、パンチョンのサイドチェンジからS.デービスがクロス。CHシュネイデルランがシュート。マンCもアディショナルタイム2分、ナスリのクロスにD.シルバがシュート。だがGKボルツの正面。前半は2-1、サウサンプトンのリードで終えた。
 しかし1点を返されたことでマンCの反撃が怖かったところ、後半もサウサンプトンが勢いをもってゲームに入っていく。2分、CBホーイフェルトのフィードをランパードがキープしパンチョンがシュート。そして3分、S.デービスのスルーパスランパードが左サイドを駆け上がりクロス。このボールをバリーが無人のゴールにバックパス。オウンゴールを献上してしまう。なんとサウサンプトンが3点目。マンCは痛恨のミスですっかち気落ちした様子。
 10分、バリーのスルーパスアグエロが抜け出しシュート。だがGKボルツが横っ飛び好セーブ。ボルツらしからぬ動き。直後、不調のナスリに代えてミルナーを投入。さらに21分、CBレスコットに代えて左WBにコラロフを投入。3バックにして反撃をかける。さらに28分にはD.シルバに代えて右WBにマイコン。だがサウサンプトンも16分、疲れの見えたパンチョンに代えてララーナ。26分には左SBフォックスに代えてリチャードソンを投入。フレッシュな選手で速いプレスを継続。さらに35分にはS.デービスに代えてウォードプラウド。
 35分過ぎ以降、マンCの攻勢が続くが、サウサンプトンは交代選手がよく動いてプレスをかけ、ボールを奪えばパスを回して時間を使う。吉田もジェコをよく抑え、ここぞという場面では積極的な飛び出しでパスカット。マンCに得点を許さない。勝利を目指し一丸となった闘いでこのままマンCを抑えきった。3-1。サウサンプトン会心の勝利。
 一方、負けたマンCは全体的にコンディションが悪かった印象。それにミスも重なって自滅という感じ。痛恨の敗戦。これで首位マンUとの勝点は12に広がった。マンUの独走状況になりつつある。