とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

2013なでしこリーグが始まった。皇后杯の再戦となった開幕戦は、レオネッサがPK2発でジェフに勝利。

 Jリーグが代表戦で中断中の今週、女子サッカーなでしこリーグが開幕した。2連覇のレオネッサは開幕戦ホームに昨年皇后杯決勝で対戦したジェフレディースを迎えた。ジェフレディースアルガルベ杯にも出場した小川をFWに、ボランチにはアルビレックスレディースから移籍の川村が座る。左SB細川もあの髪形とともに左足も健在。対するレオネッサは両SBを一新。右SBは負傷の近賀に代えて中島。左SBにはエルフェン狭山から移籍した渡辺を起用した。
 前半2分、細川が長いFKから直接ゴールを狙うと、ジェフが積極的に前からプレスをかけていく。レオネッサは8分、高瀬のスルーパスにCFゴーベル・ヤネズが抜けると、13分には川澄のスルーパスに南山が走り込む。PA手前で得たチ・ソヨンのFKは直接ポストを叩く。個の力はさすがレオネッサ。そして21分、南山のスルーパスゴーベル・ヤネズが走り込むと、細川が後ろから押して倒してしまう。これで得たPKをゴーベル・ヤネズが決めてレオネッサが先制した。
 しかし、前半はジェフレディースがペースを握っていた。ボランチの川村がよく効いて、中盤でボールを奪うと広い視野でパスを出していく。21分、筏井から川村がパス、小川がシュート。筏井もよく走り前からプレスをかけると、若いCH上野もよく守った。
 後半に入ると、レオネッサはCB甲斐を福岡J.アンクラスから移籍の磯金に交代する。ハーフタイムで気合が入ったか、後半からレオネッサの中盤にいつもの動きが戻ってきた。澤が戻ってボールを落ち着かせると、南山、チ・ソヨンとワンタッチでボールを回し、ジェフレディースのプレスをかわしていく。6分、チ・ソヨンのフィードに川澄が走り込み、クロスに南山がシュート。ジェフも7分、筏井の縦パスから小川がスルーパス。深沢が抜け出しシュート。惜しかった。
 しかしレオネッサの動きが上回る。9分、南山のスルーパスに川澄が裏に走り込み、クロスに高瀬が詰める。レオネッサらしい攻撃。そして11分、南山から右に展開、川澄が中に戻すと、ゴーベル・ヤネズPA内にドリブルで仕掛ける。CB櫻本が股下を抜かれてヤネズを倒し、またもPKの判定。ゴーベル・ヤネズが確実に決めてレオネッサが追加点を入れた。
 その後もレオネッサの寄せが速く、ワンタッチでパスを回すと、ジェフの選手たちが付いていけない。23分、筏井のドリブルから左に流すと、CH川村がドリブルで前進、そのままシュート。だが、GK海堀がセーブ。前半はよくパスを回した川村もレオネッサの寄せが速く、単身突破せざるを得ない。ジェフは25分安齋、33分鴨川と15歳、16歳の若い選手を投入。両SHに置いて打開を図ろうとする。レオネッサも35分道上を投入。積極的なプレーを見せてアピールした。
 ゲームは終了間際の45分、左サイドで筏井が粘ってクロスを入れると、深沢が走り込み、DFに当たったこぼれ球を押し込んで1点を返す。しかしここでタイムアップ、レオネッサが2-1で開幕戦を勝利した。
 ジェフはボランチの川村がよく効いている。また、豊富な運動量でよくがんばったが、なかなかゴール前まで入っていけない。若い選手の積極的な仕掛けに期待したい。レオネッサは道上が入ってからが面白かった。2トップにして高瀬もいきいきと仕事をするようになった。でも、川澄を生かすならゴーベル・ヤネズのワントップなんだろうな。中盤は大野が移籍しボールの収めどころがなくなって前半は苦労したが、後半は運動量を高めてジェフを翻弄した。だが南山がいつまで保つかな。田中陽子との併用も面白そうだ。
 各チームともそれぞれ選手の移籍があり、また昨年とは違ったゲームを見せてくれそうだ。来週以降もまた楽しみにしよう。