とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンU、省エネサッカーでサンダーランドを一蹴。

 FA杯へ中2日。代表戦の後ということでルーニーファーディナンドを休ませ、エブラもベンチに座らせる。そしてピッチ中央に陣取ったのは香川。香川がマンUの攻撃をコントロールし、ゲームを作る。香川が中央に君臨するとパスがよく回る。前半はマンUが圧倒的に攻めていった。
 12分、左SBビュットナーがドリブルで駆け上がり、そのままシュート。そして27分、CFファンペルシーが左サイドでボールをキープしてマークする右SBバーズリーを振ってシュート。これがCBブランブルの足に当たってゴールに吸い込まれる。オウンゴールマンUが先制した。
 33分にもヤングのFKがゴールを襲う。GKミニョレがナイスセーブ。34分、キャリックの縦パスをヤングが受けて香川につなぎ、落としにCHアンデルソンが走り込むが、間一髪DFがクリアする。さらに38分、ヤングのスルーパスファンペルシーがシュート。42分、ファンペルシーのFKは強く壁を越えてバーの下に落ちてくる。またもGKミニョレがナイスセーブ。
 前半の香川はボールサイドに寄ってはパスを引き出し、ワンタッチではたいたり、展開したり、落としたり。マンUのパスサッカーの中心として活躍した。本当はバルセロナの方が活きるのではないかと思わずにはいられない。
 しかし後半になるとマンUもペースを一進一退の膠着状態となってくる。15分、FWグラハムがドリブルで突進し、クロスにセセニョンが走り込むが、CBエバンスがクリアした。マンUは左SBビュットナーが元気。28分、アンデルソンからの展開にビュットナーが左サイドを駆け上がり、クロスに香川が走り込むが、わずかに合わない。
 その後もビュットナーのミドルシュート。36分、ヤングのCKにビディッチのヘディングシュートとマンUがチャンスをつかむが、攻撃はイマイチ淡白。すると香川にもパスが入らなくなる。戻ってマークしているだけなら香川はいらない。34分、ウェルベックに交代した。
 その後もサンダーランドが必死に攻め込むが、マンUが悠々とかわしていく。6分と長いアディショナルタイムもパスを回して時間を使い、そのままゲームセット。ダメ押し点は終了間際にファンペルシーのシュートをGKミニョレがスーパーセーブを見せ、追加点はならなかったが、1-0で順調に勝利した。
 香川は前半こそ目立ったが、後半はほとんど消えていた。あれなら交代されても仕方がない。もっと危険な存在になってもらわないと、代表のためにも、香川自身のためにも物足りない。FA杯チェルシーの前に敗れた。いよいよマンUはリーグ優勝に向けて秒読み段階に入ったようだ。