とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

普通なら2-0で勝っていたはずが、最後は必死に守り切っての1-1ドローとは、いったい?

 第8節、6位グランパス対4位サンフレッチェの対戦。ケネディが復帰したものの前節FC東京戦は1-3で完敗。ナビスコ杯もドローと今一つ調子に乗り切れないグランパスに対して、サンフレッチェACLこそ厳しい状況だが、リーグは次第に調子を上げ、いつしか4位まで上昇してきた。
 3分、右SBミキッチの突破からクロスにCF佐藤がヘディングシュートを放てば、グランパスも4分、玉田のクロスに矢野が走り込む。サンフレッチェは前半、ミキッチが積極的に突破を図り、阿部と熾烈なマッチアップを繰り広げる。一方、グランパスは最初のうち中央から攻めてはサンフレッチェの青山、森崎和幸のCHにはね返される場面が続いたが、次第にサイドから攻略を図るようになっていく。8分には左SB阿部のクロスに矢野がシュート。GK西川がセーブした。
 だがグランパスの攻撃からボールを奪われると必ず、高萩がバイタルエリアでフリーになっている。13分には高萩から右に展開、ミキッチのクロスの落としを高萩がシュート。闘莉王が飛び出してブロック。18分、田口のCKからゴール前でルーズになったボールにGK西川と闘莉王が競り合う。あわやゴールかと思ったがDFがクリア。21分には闘莉王のドリブルから玉田が受けてそのまま前進ケネディの落としを闘莉王が右にスルーパス。矢野が抜けたかと思ったが、シュートは打たずクロス。誰も合わせられず。どうした、矢野? 攻撃陣に檄を入れるように、25分には闘莉王ミドルシュートがバーを叩く。GK西川がナイスセーブでわずかにコースを変えた。
 サンフレッチェも24分、左WB山岸からの戻しのパスを受けて高萩がまたもフリー。縦パスを佐藤が落とし、また高萩がミドルシュート。ここはうまく当たらず、GK楢崎が難なく抑えたが、何度も高萩をフリーにしてしまうのが気になる。40分、小川がミドルシュートを放つが、GK西川がスーパーセーブ。前半はGK西川のファインプレーで2点は逃した。
 矢野の消極的な姿勢を嫌ったか、後半初めから田中輝希を投入。すると3分、玉田の落としを受けたダニルソンがDFの間を抜けて深い位置からクロス。これに小川が反応しシュート。グランパスが先制点を挙げた。
 後半のグランパスダニルソンの仕掛け。そして田中輝希の積極的なプレーでペースをつかんでいく。15分、田中輝希のスルーパスに玉田が抜け出し、GK西川と一対一。だがループシュートはGK西川が反応する。得点ならず。玉田は左右に逃げるなど、他に方策はなかったのか。この逸機がその後のゲームを大きく左右した。
 その後もしばらくはグランパスが押し込む展開が続いたが、ゴールに至らない。そして22分、楢崎のゴールキックからDFに戻ってきたボールを田中隼磨闘莉王とつないで、増川にパス。ところがこれを高萩に奪われる。スルーパスに佐藤が抜け出し、クロスに青山がシュート。グランパス、自らのミスで同点に追い付かれてしまった。
 その後はサンフレッチェ・ペース。26分、高萩がフリーになってミドルシュート。27分にはケネディの落としを佐藤に拾われ、そのままドリブルからミドルシュート。ポストに救われる。30分、高萩のサイドチェンジから石原がミドルシュート。GK楢崎がナイスセーブ。35分、青山がミドルシュートグランパスの選手は次第に足が止まり、守備が後手後手に回る。
 それでも43分、ダニルソンが力強く中盤を抜け出し、スルーパスに小川が走り込むが、間一髪GK西川が飛び出し、交錯。だがゴールは入らない。長い6分を越えるアディショナルタイムサンフレッチェが攻めて、グランパスがバテバテながら必死に守る。それでも何とか守り切って1-1。ゲームはドローで終わった。
 玉田のシュートさえ入っていれば、こんなゲームにはならなかったはず。それが最後は必死に守って引分けに持ち込む展開。何でこうなるんだろう。それでも勝ち越されなくてよかった。首位はどんどん逃げていくが、今は何とか踏ん張って付いていくしかない。決めるところで決めないと、こんな結果になるという典型のようなゲームだった。