とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

イングランドスタイルのフットボールに対応し切れず3失点。サウサンプトン、7ゲームぶりの敗戦。

 3勝3分、6戦負けなしで12位まで進出したサウサンプトン。8位ウェストブロミッチをホームに迎え、勝ち点を積み重ねて降格圏内脱出を目論んだが、イングランドスタイルのロングボールと強いCFに対応し切れず3失点。退場者も2名出して完敗した。
 6分、右SBリードのフィードからFWルカクが抜けてシュート。ここは一旦GKボルツがセーブしたが、直後のCKを長身選手が前に送ると、ルカクに吉田が競り負けて、前にこぼれたボールをフォルチューネが押し込みウェストブロミッチが先制した。
 サウサンプトンはこれまでの好調さそのまま、パスを回して押し込んでいく。10分、CHシュネイデルランのシュート。17分、CFランバートのクロスに左SHロドリゲスがヘディングシュート。サウサンプトン・ペースかと思ったが、堅い守備ブロックをなかなか崩しきれない。
 すると19分、ウェストブロミッチがロングボールからのポストプレー、右に流してルカクがシュート。GKボルツがファインセーブ。次第にウェストブロミッチが押し返してくる。28分、CHドランズのFKにCBオルソンがシュート。
 サウサンプトンは32分、吉田の縦パスからロドリゲスが左に展開、ランバートのクロスに右SBクラインがシュートを放つ。だが、一進一退。パスを回して攻めるサウサンプトンに対して、ウェストブロミッチはロングボールをFWに当て、こぼれ球を狙っていく昔ながらのイングランドスタイル。大きくて巧いルカクがよく効いている。アディショナルタイムにはGKからのフィードを中盤の選手がヘッドでつなぎ、最後は左SHロングからのスルーパスにルカクが抜け出してシュート。サウサンプトンのCBが抑えきれない。
 ゴールが欲しいサウサンプトンは後半初めからCHコークに代えてガストン・ラミレスを投入。スティーブン・デービスをCHに下げ、ランバートとロドリゲスの2トップで反撃を試みる。11分にはS.デービスのスルーパスで抜け出したクラインが深い位置からシュート。だがバーにはね返される。
 その後は思うように攻め込めず、膠着状態が続く。そして22分、右SBリードのフィードをFWフォルチューネがポストに入ると、DFに競り勝って左に展開。ルカクが抜け出してシュート。ウェストブロミッチが追加点を挙げた。
 サウサンプトンは24分、ララーナをマユカに代えて反撃を期す。ところが25分、中盤からG.ラミレスがドリブルで前進すると、左SHロングが執拗なマーク。振り切ろうとした肘がロングの顔に当たり、ファール。一発レッドカード。その後の選手が入り乱れた中で、フォルチューネがG.ラミレスの顔を叩き、こちらもレッドカード。同時に10人同士となってしまった。
 ゲームはウェストブロミッチ・ペース。30分、GKからのフィードをルカクが受けて、クロスに中盤の選手がシュート。それにしてもウェストブロミッチのユニフォームは縦縞と背番号が重なって、始めて観る者には区別がつかない。そして33分、DFからのフィードをルカクと吉田が競って、ルカクが抜け出すと、スルーパスにロングが走り込みシュート。ウェストブロミッチが決定的な3点目を入れた。
 37分にはサウサンプトンの左SBフォックスとウェストブロミッチのリードが交錯。後から両足タックルに入ったフォックスがまたも一発レッドカード。サウサンプトンが3点ビハインドの上に9人でプレーでは万事休す。そのまま時間が過ぎ去り、3-0で完敗した。
 それにしてもルカクは強くて巧い。そしてロングボール主体の攻撃にサウサンプトンの守備が対応し切れなかった。吉田もいい勉強になった。上位チームには互角で戦えても、中位・下位チーム相手にはどうしても苦戦してしまう。さて、次節はトットナム。上位チーム喰らいを発揮できるのか。ベイルのスピードに対応できるのか。次も楽しみなゲームが続く。