とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンUは既に来シーズンを睨んだお試しモード。アストンビラ相手に余裕の勝利で優勝を決める。

 ようやくマンUが優勝を決めたアストンビラ戦を観た。これで3ゲーム連続して先発した香川。だがメンバーとポジションは毎回違う。前節ウェストハム戦は、香川が左SHに入り、ルーニーがトップ下。その前のストーク戦はFWにファンペルシーとエルナンデスで香川は左SH。ルーニーはCHでプレーした。そして優勝を決めたアストンビラ戦は香川がトップ下。ルーニーがCHに入り、左SHはギグス。既にマンCとの勝ち点も大きく開き、来シーズンに向けて色々と試しているという感じだ。
 勝てば優勝が決まるというゲームで少しは硬くなるのかなと思ったが、硬くなったのはアストンビラの方だった。開始2分、右SBラファエルのクロスをギグスが折り返すと、香川がDFを引き付けた後方からファンペルシーが決めた。あっさりとマンUが先制。
 さらに3分には右SHバレンシアのクロスにファンペルシーがシュート。9分、ギグスの突破からクロスをファンペルシーが落とし、香川が走り込む。DFクリア。10分、香川のスルーパスルーニーが抜け出し、クロスのクリアをラファエルがシュート。ポスト直撃。マンUが圧倒的に攻めていく。そして13分、ピッチ中央で香川が左にはたくと、ルーニーのループパスをファンペルシーがボレーシュート。強烈にネットに突き刺す。マンU、2点目。
 アストンビラの守備がユルユル。まったくプレスがかからない。マンUが自由にパスを回して攻めていく。そして33分、香川がDF二人の間を抜くスルーパスを放つと、ギグスが抜けてクロスにファンペルシーがトラップからシュート。早々と勝負を決める3点目。ファンペルシーは早くもハットトリック達成でスアレスを抜いて得点王に躍り出る。
 41分にはラファエルのクロスを香川が落とし、ファンペルシーが左に展開してギグスがクロス。流れるような展開だったが、最後のクロスがやや不正確。GKがセーブした。アストンビラも42分、CFベンテケの縦パスを受けたアグボンラホールが反転シュート。わずかに枠を外す。アストンビラ前半唯一のチャンスだったが、ゴールにはならなかった。
 後半5分、アストンビラにこのゲーム最大のチャンス。CHウェストウッドのCKをCBベイカーが折り返し、CHデルフがヘディングシュート。だがファンペルシーがライン上ではね返す。その後も後半はアストンビラの方がポゼッション高く攻め込むが、マンUは落ち着いて守備。27分にはルーニーウェルベックに交代。ギグスをCHに移し、守備を固める。
 30分、途中交代のOHエルアフマディがミドルシュート。GKデヘアがファインセーブで得点を許さない。香川は32分、ファンペルシーのスルーパスに抜け出したバレンシアのクロスを受けて、トラップでDFをかわしてフリーになるが、ややボールが離れすぎてシュートはふかしてしまう。残念。
 それでもそのまま最後まで守り切って3-0。マンUが余裕のゲーム運びで勝利を飾り、プレミアリーグで2年振りの優勝を決めた。ブンデスリーガ2シーズンに続き、香川は3シーズン続けてのリーグ優勝。まさに優勝請負人の活躍だ。とは言ってもこのゲームはアストンビラが弱過ぎた。中盤のプレスも弱く、香川が活躍しやすい相手だった。次節はアーセナル戦。できれば次のゲームこそ先発し、活躍してほしい。3戦連続先発と言ってもまだまだ無くてはならない存在とは言い難い。ルーニーの使い方との兼ね合いも難しい。やはり左SHがベストポジションではないだろうか。