とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

俊輔対小笠原。中町対曽ヶ端。マリノス拾い物のドロー。アントラーズは岩政呆然。

 第9節マリノスアントラーズ戦。前節で首位に立ったアルディージャが先にゲームを終えて20戦無敗。マリノスとしてはどうしても勝っておきたいゲームだった。だがそれはアントラーズも同じ。第4節にアルディージャに敗戦した以外は無敗。4位と今年のアントラーズは好調だ。
 4分CH中町、7分FW大迫。お互い今シーズン好調な二人のミドルシュートでゲームが始まる。9分、CB青木に中町がプレスをかけてボールを奪い、CFマルキーニョスがドリブルからキープ。OH俊輔に渡して左に流し、左SBドゥトラのクロスに中町がヘディングシュート。ポストに当てる。マリノスは速いプレスでアントラーズのSHジュニーニョと野澤にボールを触らせない。俊輔がトップ下でゲームをコントロールするマリノスに対して、アントラーズは小笠原と柴崎のCHから長いボールでカウンターを狙う。
 21分、野澤のFKをGK榎本がパンチング。小笠原が詰めて前に送るとFWダヴィが反転シュート。GK榎本がセーブ。23分には小笠原のパスカットから大迫のスルーパスダヴィが抜け出そうとするが、中澤と栗原のCBコンビが自由にさせない。厳しい競り合いが続く。マリノスが30分、俊輔のFKからCKで攻めると、アントラーズも32分、小笠原のFKから野澤のCK。左SB中田がシュートを合わせるが、枠を外す。
 37分、柴崎のループパスを大迫が落とし、野澤がシュート態勢も栗原がクリア。直後のCKからのこぼれ球を小笠原がクロス。野澤の落としにダヴィが飛び込んでシュート。だがバーにはね返される。攻めるアントラーズに対してマリノスが守る。互角のゲームで前半を終えた。
 後半も前半同様厳しいゲームが続く。11分、ダヴィが反転からミドルシュート。18分、俊輔のCKに中町がヘディングシュート。GK曽ヶ端がスーパーセーブ。21分、大迫のオーバーヘッド気味のスルーパスダヴィが抜け出しシュートするも、わずかにポストの左に外す。そして28分、ドリブルするジュニーニョを俊輔が倒して得たFKを小笠原が蹴ると、DFのこぼれ球を野澤がボレーシュート。ついにアントラーズが先制した。
 直後の32分、ゴール前で中町の突破をCB岩政が倒して得たFK。俊輔が蹴るが、壁の中で岩政がはね返した。ガッツポーズ。さらに直後の33分、右SB小林のクロスに中町がヘディングシュートを放つが、またもGK曽ヶ端がファインセーブ。これでアントラーズが守り切るかと思ったが・・・。
 同点に追い付きたいマリノスは17分藤田、40分佐藤、そしてアディショナルタイム2分にはファビオを投入し、栗原をFWに入れる。5分の長過ぎるアディショナルタイム。後方からのフィードに岩政が競ると、うまく弾き返せず、2回3回とヘディング。そのこぼれ球をファビオがシュート。これがネットに突き刺さり起死回生、マリノスが同点に追い付いた。
 俊輔が攻撃をリードするマリノス。だが攻撃陣が薄い。ダヴィと大迫の強力2トップを小笠原や野澤らがコントロールするアントラーズが先制し、守り切るかと思ったが、残念、岩政、悔しいドローで終わった。だがGWにふさわしい熱戦だった。古豪が元気なシーズンはJリーグが面白い。