とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サウサンプトン奮闘するも最後はベイルの一発に屈す。吉田が出場していれば・・・変わらなかっただろうが。

 残留安全圏の勝ち点40まであと3と迫ってから2分1敗。前節ウェストブロミッチ戦は0-3と敗戦。特に破格の身体能力を持つルカクの前に吉田が抵抗できず完敗した。そのせいもあってかついに吉田が先発から外された。ホーイフェルトとフォンテの先発。対するトットナムはCL圏内をアーセナルと争うものの前節はウィガンに引分け。絶対勝利が欲しいゲームだった。
 序盤、トットナムが攻めていく。5分、CFデフォーがドリブルで持ち上がり、クロスのこぼれ球をシュート。トットナム・ペースでゲームは進む。サウサンプトンはしっかりと守備ブロックを作ってよく守り、攻撃はカウンター頼み。11分、CFランバートが中盤まで下がって前線に放り込んだボールに右SBクラインが抜け出して、GKと一対一。だがシュートはわずかにポストの左に外してしまう。
 トットナムの速い攻撃を厳しいプレスで封じると、次第にゲームはサウサンプトン・ペースになってくる。25分、ランバートのスルーパスに右SHドプラドが抜け出してクロス。OHロドリゲスが走り込むが、DFがクリア。26分にはロドリゲスのスルーパスにララーナが抜け出すが、オフサイド。そして36分、ランバートのFKはGKロリスがわずかに触れてポストを叩く。はね返りをドプラドが拾ってクロスにCHスティーブン・デービスがヘディングシュート。しかしGKロリスが正面でキャッチ。惜しいチャンスを逃した。
 前半終了間際にはトットナムのセットプレーが続く。アディショナルタイム2分、CHハドルストンのCKにベイルがヘディングシュート。枠を外す。前半はサウサンプトンの健闘が目立つ。トットナムは堅い守備に手こずり、なかなかチャンスが作れなかった。
 後半に入ってもサウサンプトン・ペース。ちなみに攻め込まれてCBが活躍する場面は少なかったから、吉田がいても変わらなかった。だが前線へのフィードではさらに脅かすことができたかも。膠着状態のままでゲームは進む。12分、ランバートのFK。その後、CKが3連続。トットナムは15分、レノンに代えてアデバヨールを投入。2トップにしてベイルを左SHに。23分、CHハドルストンの縦パスをアデバヨールが落とし、デンプシーがシュート。次第にトットナム・ペースになってくる。
 27分、デンプシーに代えてシギュルズソン。ベイルを右サイドに回す。トットナムの攻勢にサウサンプトンがよく守る。20分マユカ、35分パンチョンを投入。カウンターの脅威を残しつつ、中盤の運動量を確保。このまま守り切れるかと思ったのだが・・・。41分、右サイド中盤でベイルがボールを持つと、左SBショーを引き連れつつ中へドリブル。そしてシュート。アウトにかかったボールがDFを間を抜け、ネットに突き刺さった。ゴール! トットナム、ついに先制。結局、このまま逃げ切ってトットナムがCL出場に向けて貴重な勝利を挙げた。
 サウサンプトンはこれで2ゲーム足踏み。この間に降格圏内のウィガンが勝ち点4を積み上げ、次第に近付いてきた。間に4チームもいるから大丈夫だとは思うが、残り2ゲームに残留を賭ける。痺れるゲームで今度こそ、吉田の出場を期待したい。