とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トットナムが意地の同点弾。CL出場圏を巡る熾烈な争いはまだまだ続く。

 プレミアリーグのCL出場圏を賭けた争いが大変なことになっている。わずか3ポイントの間に3チームが集まり、残り2ゲーム。いずれもビッグクラブだけにはたして結果はどうなるか、目が離せない。
 ミッドウィークに行われた第33節延長のゲーム、3位チェルシー対5位トットナムも終始激しい戦いが繰り広げられた。7分、CFフェルナンド・トーレスのパスからOHマタがシュートを放てば、トットナムも8分、CFアデバヨールポストプレーからCHハドルストンがシュート。お互い序盤から激しく攻め合う。
 だが総合力ではチェルシーが1枚上。ダビド・ルイスをCHに上げたチェルシーが中盤の攻防でやや優勢。すると10分、マタのCKにCBケーヒルがヘッドでフリック。ファーサイドにオスカーが走り込んでヘディングで押し込む。チェルシーが早々と先制した。
 トットナムはベイルを左SHに回し、トップ下にホルトビーが入るが、ここで収まらず、攻撃が起動しない。逆にチェルシーの攻撃陣はF.トーレスを除いては好調。なかでもアザールがキレキレで、25分、ドリブルで切れ込んでの強烈なミドルシュートはCBドーソンが身体でブロック。
 ところが26分、チェルシーCKからのボールの奪い合いからアデバヨールがドリブルで抜け出し、カウンター。チェルシーDF陣が距離を取ってアデバヨール前進を喰いとめつつ陣形を整えようとした矢先、コントロールされたループ気味のミドルシュートがゴールに吸い込まれていった。お見事、うまくタイミングをずらした芸術的なシュートでトットナムが同点に追い付いた。
 だがゲームはやはりチェルシー・ペース。38分、FKからCHラミレスがミドルシュートを放つと、39分、右サイド中盤からF.トーレスがドリブルで抜け出し、スルーパスにラミレスが走り込んでシュート。あっという間にチェルシーが勝ち越した。このゲーム、ラミレスも中盤からの再三の上がりでトットナム・ゴールを脅かしつづけた。
 トットナムも43分、右SBウォーカーのスローインからホルトビーの落としをウォーカーが縦パス。さらにアデバヨールが落としてウォーカーがシュート。チェルシーは45分、アザールのクロスをオスカーがボレーシュート。GKロリスがナイスキャッチを見せる。チェルシーが1点リードで前半を終えた。
 後半に入っても激しい攻防と攻守の交代が繰り返される。6分、D.ルイスのクロスにF.トーレスがニアに飛び込む。7分、アザールのクロスにF.トーレスがシュート。9分、右SBアスピリクエタがクロス性のシュート。11分、マタからオスカーのスルーパスアザールが走り込み、切り返してシュート。さらに16分、カウンターからアザールの見事なヒールキックによるスルーパスにマタが抜け出して、走り込んできたラミレスにパス。しかしわずかに合わない。
 トットナムもカウンターで何度か攻め込むものの、チェルシーがすぐに押し返す。チェルシー・ペースでゲームは進む。トットナムは17分シギュルズソン、25分にはホルトビーに代えてデンプシーを投入。チェルシーも28分、アザールに代えてモーゼスを投入した。
 なかなか攻め込めないトットナムだったが、35分、左SBアスエコトのクロスをアデバヨールが落とすと、ぽっかり空いたスペースにシギュルズソンが走り込みシュート。ついに同点に追い付いた。チェルシーはD.ルイスがやや緩慢でシギュルズソンを離してしまった。
 その後はチェルシーベナユンを入れて中盤のチェックを厳しくすると、トットナムも39分ベイルのミドルシュートアディショナルタイムにはベイルのドリブルから得たFKをベイルが狙ったが、GKチェフがセーブ。激しい攻防は2-2のまま、ドローでゲームを終えた。
 これで残り2ゲームを残して3位チェルシー。2ポイント差でアーセナル4位。さらに1ポイント差で5位トットナムと続く。アーセナルが残り2試合、いずれも残留争い真っ只中の18位ウィガン、17位ニューカッスルとのゲーム。しかしトットナムとて11位ストーク、15位サンダーランドと気の抜けない相手。そしてチェルシーは最終節、6位エバートンとのゲームが待っている。どのチームも絶対負けられないゲームが続く。最後の最後までプレミアリーグから目が離せない。