とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

森重がバレーを封じる。エスパルス完敗。

 リーグ序盤4連勝と好発進を切ったFC東京に対して、泥沼のスタートを切ったエスパルスだったが、現時点で7位と10位。特にエスパルスはどうしてグランパスよりも上位にいられるんだろう? このゲームでも最後までエスパルスの形が見えなかった。
 序盤からFC東京がパスを回して攻めていく。エスパルスは高い守備ラインを保ち、専守防衛。バレーが戦術。しかしFC東京は長谷川がケガで欠場。李がFWに入り、東が左SHに入る。しかし東と渡邉の距離が遠く、李と渡邉の連携もイマイチ。なかなか決定的なチャンスが作れない。一方、エスパルスも高木とヨン・ア・ピンがケガで欠場。杉山がCBに入るとともに、高木に代わって伊藤翔が先発したが、伊藤とバレーの連携があまり見られない。
 23分、CBからのフィードをバレーが収め、伊藤のポストプレーから右SH河井のクロスにバレーが競り合う。さらに25分、CH竹内のスルーパスにバレーが反応するが、CB森重が抑え切る。FC東京も28分、CBチャン・ヒョンスのスルーパスを東が落とし、渡邉がミドルシュート。ようやく少し形が見えた。
 前半終了間際、両チームがチャンスをつかむ。43分、スローインから河井のクロスが抜けて、伊藤がシュート。だがGK権田の飛び出しが速く、ナイスセーブ。FC東京も45分、CH米本の縦パスを李が絶妙のポストプレー。米本が飛び出してDFと競り合い、こぼれたボールに渡邉がシュート。だが両チーム前半は無得点で終わった。
 後半もお互い狭い中盤でのボールの奪い合いに終始する。そして8分、東が右サイドに行って縦パスにルーカスが走り込む。戻しのパスが東とDFの間を抜けて、CH高橋がミドルシュート。ゴール。FC東京が先制した。やはり東が絡むとゴールが生まれる。
 しかしエスパルスもすぐに反撃。11分、左SBイ・キジュのFKにバレーがヘディングシュート。GK権田がファインセーブで弾き返す。そして16分、ルーカスから左に展開、渡邉のクロスに李が走り込む。合わずにGK林がパンチング。ところがこれが詰めたルーカスの胸に当たってゴール。FC東京が突き放した。
 その後はエスパルスが村田、瀬沼、さらに白崎。FC東京は田邉、三田、林と若手を投入するが、ゲームが動くことなくそのままタイムアップ。2-0でFC東京が勝利した。
 内容的にはエスパルスの完敗。バレーが森重に完全に封じられ、最大のチャンスもGK権田が封じた。バレーが戦術のエスパルスは、ここを抑えられたらノーチャンス。守備はよくがんばっていたが、東を中心とした攻撃が機能すればFC東京の得点力は高い。結局、攻撃力の差が出たゲームだった。後半は眠くてしょうがなかったけどね。