とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サガン復活の勝利。アルディージャは勝てないサッカーで3連敗。

 ユン・ジョンファン監督の突然の解任、吉田新監督就任後2連敗のサガン。水曜日の天皇杯でようやく勝利し、このゲームでJリーグ初勝利をめざす。一方、アルディージャはムルジャ加入後、驚異的なゴールを重ねているが、それ以上に失点しての8戦勝ちなし。両チームとも不調なだけにゲームもモタモタ。アルディージャが高い位置からプレスをかけるも、最後のパスはつながらず、ゴール前には入れない。
 8分、新加入右SBチョ・ウォニのクロスのクリアをケガから復帰したCH金澤がミドルシュート。GK林が正面でキャッチ。13分、やはり右SBチョ・ウォニのクロスからルーキー左SH泉澤がミドルシュート。新戦力が溌剌とした動きを見せてアルディージャが攻め込んでいく。サガンは守備ラインが下がって防戦一方。最近の不調を思わせる。
 ところが14分、CH藤田がカウンターから前にパス。左SHキムミヌがオフサイドぎりぎり、というか明らかにオフサイドのように見えたが、左サイドを駆け上がり、左カーブでGKをかわしポストを叩いてゴールに飛び込む強烈なシュート。サガンが先制する。
 直後の17分、今度はアルディージャサガン・ゴール前に攻め込み、左SH泉澤の縦パスをPA内でCFムルジャがポストプレー。これをCB坂井がユニフォームを引っ張って倒してPK。しかしズラタンの蹴ったPKはGK林がファインセーブ。アルディージャ勝利の女神から見放されている。不運。
 先制点でようやくサンガの動きがよくなる。牽引したのはキムミヌ。24分、やはりカウンターで左SHキムミヌが駆け上がり、早めのクロスはCB菊地が何とかブロック。こぼれ球を拾った右SH水沼がミドルシュート。GK北野がナイスセーブ。
 アルディージャも44分、CH和田から左に展開。左SH泉澤がドリブルで上がり、左に開いたFWズラタンのクロスにFWムルジャがヘディングシュート。しかしバーにはね返される。うーん、やはりアルディージャにツキがない。と思ったアディショナルタイム4分、FWムルジャからのパスを右SH家長がスルーパス。DFに当たって戻ったボールをムルジャが前に送ると、飛び出した家長がシュート。前半終了寸前にアルディージャが同点に追い付いた。それにしても家長、最初のチャンスでシュートを狙って欲しかった。どうしてもムルジャ、ズラタン頼みになってしまうのがアルディージャの問題か。
 後半は同点に追い付いたアルディージャが前線から厳しいプレスを仕掛けていく。だが、サガンも堅守速攻。しっかり守ってカウンターを狙う本来のサッカーを取り戻す。早い攻守の切り替えで中盤がオープンになり、両チーム、カウンターの応酬。だがどちらもゴール前は堅い。14分、FWズラタンミドルシュートはGK林がナイスセーブ。18分、金澤のFKからFWズラタンが胸トラップしてシュートするもGK林がファインセーブ。サガンも20分、CH藤田のロングスローから左SHキムミヌがシュート。だがDFがブロックする。
 しかし24分、CH藤田の長いスルーパスにCF豊田が左サイドを駆け上がり、仕掛けてクロスを入れると、右SH水沼がゴール前に入り込んで身体ごと胸で押し込む。ゴール。サガンらしいゴールでついに勝ち越した。さらに32分、中盤の混戦からCF豊田が前にパス。右SH水沼のスルーパスにOH池田が抜け出してシュート。サガンが2点差に突き放す。
 アルディージャも33分、右SH家長のクロスにFWズラタンがヘディングシュート。だがポストにはね返される。37分には左SB高瀬のロングシュートをGK林がパンチング。クリアを右SH家長がミドルシュートを放つが枠の外。結局、このままタイムアップ。サガンが監督交代後、初勝利を挙げた。
 サガンは監督交代前のサッカーがようやく戻ってきた。これで再び2位浮上。首位レッズ、3位フロンターレもなかなか勝ち点が積み重ねられない中、まだまだ十分優勝のチャンスはある。一方、アルディージャは再三のチャンスをポストやバーに阻まれ、不運という気もするが、早いプレスで中盤を押し上げる割に、最後の最後で守備が崩壊してしまう。ゴールと失点のバランスが取れていない。じっくり我慢をするしかないのか。降格の足音が次第に近付いてきた。