とんま天狗は雲の上

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レッズレディース、最後の最後で悔しい失点ドロー。CH岸川が涙のPK献上。

 なでしこリーグエキサイティングシリーズの初戦からレオネッサとレッズレディースが対戦した。レオネッサは澤と中島、レッズレディースは猶本と岸川。この中盤の出来がゲームの内容を分けた。
 4分、OH増矢がカウンターで走り、左SH仲田がミドルシュート。12分、同じくカウンターから増矢のスルーパスに高瀬が抜け出しシュート。レオネッサは前半、カウンターでゴールに迫る。25分にも中島のCKのクリアを右SH京川が前に送ると、CBポーキンホーンがヘディングシュート。わずかにバーの上。
 しかしレッズレディースは両CHを中心にしっかりと受け止めると、左SH加藤、右SH柴田が積極的にドリブルで仕掛け、また両SBも攻撃参加して、サイドからクロスを入れる。27分、右SB堂園がドリブルで駆け上がり、クロスがこぼれたところをFW吉良が切り返しからシュート。
 そして30分、右SB堂園のスローインからFW吉良がうまくCBポーキンホーンを抜いて中に切れ込むと、シュートをGK海堀が弾いて、左SH加藤がシュート。レッズレディースが先制する。レッズはCH猶本がよく上下左右に動いてゲームを作り、FW後藤も前線でよく戦う。
 そして41分、右SB堂園のフィードに後藤が抜け出し、CBポーキンホーンを切り返してかわしてさらにドリブル。最後はFW吉良が押し込みシュート。前半のうちにレッズレディースが2点をリードした。
 追い付きたいレオネッサは後半頭から、前半2失点のきっかけとなったCBポーキンホーンに代えて左SB渡辺を投入。磯金をCBに下げる。だがレッズレディースの勢いが止まらない。2分、左SB臼井のCKにCH岸川がシュート。4分にも吉良のCKにCH岸川がヘディングシュート。レッズレディースは両CHが積極的に攻撃参加。
 レオネッサはボランチが下がり過ぎ。中島、澤ともに守備に終始して攻撃に絡めない。それでも7分、左SH加藤からOH増矢がボールを奪い、そのままドリブル、シュートを放つ。そして18分、左SH仲田の絶妙のクロスにCF高瀬がCBの間を抜けて、飛び出したGKの足元を冷静に抜くシュート。レオネッサが1点を返す。
 レオネッサは25分、増矢に代えて右SH伊藤を投入。両SB野口と渡辺が積極的に上がり、反撃の意志を見せる。レッズレディースは33分、左SB臼井が負傷で和田に交代。勝利への意欲を見せて必死に戦う。37分、CH猶本の縦パスからFW吉良がシュート。
 後半失点後はやや押し込まれたが、終盤はまた盛り返して必死に戦うレッズレディース。その姿に好感を持ったが、勝負は非常だった。もう終了かと思ったアディショナルタイム4分、レオネッサが左サイドから攻め込むと、OH京川からのパスがCH岸川の手に当たりPK。これを高瀬が冷静に決めて土壇場で同点に追い付く。そしてタイムアップ。泣きじゃくる岸川。
 最後はかわいそうだったが、レッズレディースはよくやった。よく戦った。この悔しい思いを胸に秘めて、エキサイティングシリーズをがんばってほしい。なでしこリーグのレベルも上がったなあと思う。これからも楽しみだ。